アジア文化が流行し、そのテイストが日常の生活にもすっかり浸透した感のあるアメリカ。そんな中でコアな人気を保つ日本の「Bonsai」。なんでも禅を感じさせるらしいです。

しかしこの盆栽。ご存知の通り本物を育てるにはかなり忍耐と時間が必要。日々の忙しさに自分を見失いがちな人ほどBonsaiで精神の癒しを求めているのではないかと思いますが、ライフスタイル的に合わないかも…。

で、そんな忙しい人にも手軽にBonsaiを楽しんで欲しいと、ジェフ・フィッツサイモンとマイク・ディロン両氏が開発したのが、『盆栽ポテト』。インターネットで手に入るキットと自分の好きなジャガイモを使い、数週間で禅の世界が体験できる「作品」が出来上がるそうな。

要するにアレですよ。冷蔵庫とかで時々野菜室の奥底から出てくる芽が出ちゃったジャガイモ…。しかし、なんでこういうこと思いつくんだか(笑)。

この盆栽ポテトは、数年前からマニアックな愛好家が展示会を開くほどはまり込んでいる人もいるらしく、公式サイトのギャラリーを覗いてみると、結構面白い作品がズラリ。

この盆栽の寿命は3〜5ヶ月と意外と長く、その間にどんどん成長して変化するジャガイモの芽を眺めることで、心が癒される(らしい)のです。

しかし、公式サイトによるとこの盆栽ポテト、下手な世話をすると「臭う」らしいので、その辺は気をつけないといけないそうです。万が一「臭い盆栽」になってしまった場合は、どんなに愛している作品でも即効で捨てましょう、とのこと。

うはは。

余談ですが、盆栽関係でひとつ。アメリカ人は「盆栽」と「万歳」の違いがわかっていないことが多いので、時々両腕を掲げて「Bonsaaaaaaai!」と叫んでいる人を見かけます…(涙)。