最近めっきり話題が少なくなった稲本選手。それもそのはず、今年に入ってから出場したリーグ公式戦は2月7日のサザンプトン戦に後半44分から、2月28日のマンチェスター・ユナイテッド戦に後半35分から出場したのみ。以前はコンスタントに出場していたカップ戦も、最近はベンチ入りすらしておらず、本当に戦力として必要とされているのかも怪しい雲行きになっているなりね。

稲本選手はガンバ大阪からレンタルでフルハムへ移籍しているなりが、その期限切れが目前に迫っていたことで、たびたび完全移籍を前提とした移籍交渉が進められていたなり。稲本選手の置かれている状況から考えて交渉は難航が予想されてはいたなりが、巨額の移籍金を巡って交渉が決裂。ガンバ大阪もフルハムも、互いに歩み寄る姿勢が見られないようで、このまま稲本選手は退団する可能性が高くなってきたようなり。

ガンバ大阪としてみれば、稲本選手の扱いに不満を持っている上に、ガンバ大阪自体も観客動員が減少しているという事実に直面していることもあって、稲本選手に復帰して欲しいというのが本音。ガンバ大阪の佐野泉社長は2月に「今のような中途半端な使い方では、プラスにならないんじゃないか。交渉の余地はありますが（ガンバ大阪の）観客動員も落ち込んでいるし、帰ってきてもらいたい」と公言するなど、もはやガンバ大阪への復帰は時間の問題と見られていたなりね。

ただ、稲本選手自身は、例えフルハムとの交渉がダメになったとしてもJリーグには戻りたくない、という姿勢のようなので、すんなりガンバ大阪に復帰するかどうか。まあ今年に入ってからリーグ戦で16分しかプレーしていないことは、素人目にみてもプラスなことだとは思えないし、一度Jリーグに復帰して立て直すのも、遠回りのようなりが、案外再移籍への近道なのではないかと。

いずれにしても結論が出るのはシーズン終了後。まだ残された期間、稲本選手がウルトラCの活躍を見せてくれることに期待したいものなり。