「アルコール吸引機」がイギリスでブレイク?

2004/03/18 13:52 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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イギリスのナイトクラブで最近流行りだしたという、AWOL (alcohol without liquid の略)。これはウォッカなどのスピリット系のお酒を水蒸気にして、酸素と一緒に鼻または口から吸引する新しい「たしなみ方」なんだそうで…。

このAWOL用の機械は、ぱっと見るとまるで病院に置いてあるような、喘息治療の吸入器なんですが、なんだかコレがバーとかに置いてあるってなんか異様な光景なんじゃないかと…。しかし、このマシンを開発したドミニク・セルマーさんによると、この「アルコール吸引」のコンセプトはアロマテラピーから思いついたアイデアだそうで。

さらに、「少量で酔えて、カロリー・コンシャスな人にもお勧め。さらにアルコールを吸引することにより二日酔いも防げる」のだそうです。今のところこの機械、イギリス国内50台ほどが売れたそうです。ちなみに一台のお値段は$1,500ドル(約18万円)。

ところで、このAWOLってお酒を飲んだ場合とどう違うんでしょうか?初めてこのAWOLを試したゴーダンさん。お酒を飲んだ時より「フワフワした気分になる。酔っ払ったと言うよりは、リラックスした感じ」とその使用感を説明していました。なんかクスリっぽいな(笑)。

実際、この新しいアルコール摂取の方法は安全なのか?と、AWOLを疑問視する医療専門家も既にいるようです。少量で、しかも吸い込むだけで酔っ払えるので、気が付かないうちにかなり意識朦朧となってしまう可能性もあるとのこと。

さらに泥酔状態になっても血液内のアルコール度が低いために、飲酒運転の取締りが難しくなる…と言う危険性も心配されています。

何はともあれAWOLマシンは今後、アメリカでも販売していくとのこと。イメージ的にかなりポップ・カルチャー受けしそうなので、NYCなどの都市では流行するんじゃないかと…。

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