アーァイ　ワ〜ズボーン〜　トゥゥ〜〜ラァーヴュ〜〜♪

ここ最近、フレディ・マーキュリーのこの甘く響きわたる歌声を耳にしていない人はほとんどいないのではないだろうか。70年代、80年代と、本国イギリスや日本をはじめ、世界中で絶大なる人気を誇ったロックバンド、QUEEN。2004年の今、彼らの音楽が日本に帰ってきたのである。

フジテレビ系の月9ドラマ『プライド』のオープニングテーマに『ボーン・トゥ・ラブ・ユー』が使われているほか、ドラマの中でいくつもの曲が挿入歌として流れていることもあり、ドラマに合わせて発売されたQUEENのベスト盤『JEWELS』が9日に出荷ベースで100万枚を突破したのである。

QUEENをよく知らない方のために簡単に紹介すると、彼らはヴォーカルのフレディ・マーキュリーを筆頭にした四人組のイギリス出身のロックバンドで、1970年に結成、1973年にレコード・デビュー。1975年のアルバム『オペラ座の夜』とシングル『ボヘミアン・ラプソディ』で国際的な人気を博し、その後も長きにわたって数々のヒットを飛ばしていたのであるが、1991年11月24日にフレディがエイズにより死去。カリスマであったヴォーカリストが亡き後も世界中から変わらぬ熱い支持を受け、その人気と影響力はビートルズに匹敵するとも言われているのである。

日本のテレビドラマはほとんど観ない私サクラなのであるが、最近は月曜夜9時台に自宅にいるときはテレビのチャンネルをフジテレビに合わせて、木村拓哉主演の人気ドラマをチェックしているのである。あ、そういえば相手役はコ○助氏お気に入りの竹内結子であった。でもチェックしているといっても、実際は画面をほとんど観ずにネットをしながら流しているといった感じで、いざQUEENの曲が流れると耳を傾け、いちおう画面にも目を向ける、という具合なのである。私サクラ個人的には、はたしてなぜこのドラマがこうも高視聴率を稼いでいるのであろうか……？といった疑問符が頭の中をかけめぐっているのであるが、そのおかげでQUEENがこれだけ注目されて、多くの人が彼らの楽曲を耳にすることになっているので、非常にうれしい限りなのである。感動しまくり千代子なのである。メイビー。なんのこっちゃ。

思いっきり年がバレそうなのであるが、私サクラとQUEENの出会いは小学生のころ。あ、さすがにそのころはもうメンバーは長髪ではなく、フレディも口ひげをたっぷりと生やしていたので、念のため。そして中学生のころにはすでに、自分にとってナンバー1のアーティスト、ミュージシャンといえばQUEENなのであった。今回のミリオンとなったベスト盤『JEWELS』に収録されている曲の大半がすでに収録されていた『グレイテストヒット』アルバムを擦り切れるほどに聴きまくっていたものであった。

そして、ここ15年くらいの間にQUEENのファンになった方々には羨望のまととなりそうな話なのであるが、古くからファンをやっていたおかげか、私サクラは日本武道館での彼らのライブも経験しているのであった。ああ、今でも目を閉じるとよみがえる、メンバーらとともに腕を前に突き出した『RADIO GA GA』の振り付け、フレディのピアノ演奏やアンコールでの女装姿などなど……。おっと、ついつい熱く語ってしまった。どうかご容赦あれ。

90年代前半のアメリカでも、映画『オースティン・パワーズ』シリーズなどでおなじみのマイク・マイヤーズらが主演したおバカ映画『ウェインズ・ワールド』の中でQUEENの名曲『ボヘミアン・ラプソディ』が使われ、全米ヒットチャートでも3位までのぼったこともあった。そして今回日本でのこのブームであるが、ぜひ一過性で終わらないでいただきたいものである。

実際に『JEWELS』だけでなく、他のアルバムも売れ行きが上がっているとのことである。そう、このベスト盤に収録されていない楽曲にもめちゃめちゃいい曲がたくさんあるので、今回のブームをきっかけにQUEENに関心を持った方は、ぜひぜひ彼らの作品を貪欲に、数多く耳にしていただきたいのである。それがいまだに、そしてこれからもずっと、一番好きなミュージシャンは？と聞かれたら躊躇なく『QUEEN』と答える私サクラからの切なる願いなのであった。