9日の真木さんの「メリケンな日常」を読んでいたら。「お昼ご飯を食べようと出かけたパン屋さん件カフェ」という記述があったなり。まあこの「パン屋さん『兼』カフェ」の誤字に関しては目をつむるとして（笑）。この部分に張ってあったリンク先に飛んでみたら、そこには「Panera」の文字が書いてあったなり。Panera、Panera、Panera……パネラ？　はて、どこかで聞いたことがあるその名前。日本に出店しているとか、日本で話題になっているという話は聞いたことが無いなりが、確実に聞いたことがある名前だったなりね。パネラ、パネラ……。

しばらく思い出そうと考え込んでいたら、思い出したなりよ。つい数日前に、日経流通新聞の記事に取り上げられていたのを。ちょっと面白い記事だったのでご紹介するなりね。

「パネラ」は焼きたてパンのサンドウィッチを提供する急成長中のチェーン。15種類以上の好みのパンを選べるほか、スープやサラダなどのサイドメニューが充実、店舗も落ち着いた雰囲気で、いわゆるファストフードとは一線を画した店舗の作りとなっているようなり。イメージ的にはサブウェイの進化版みたいな感じなりかね。その場で焼いたパンが15種類以上も選べるというのは、ナイスなアイデアかも。サブウェイもパンを4種類（ハニーオーツ、セサミ、ウィート、ホワイト）からチョイスすることができるなりが、単純に種類の数で完敗なりね。その上、サブウェイは残念ながら焼きたてのパンではないのが辛いところ。仮に「パネラ」が日本に上陸したら、その2点だけでもサブウェイの固定客を奪うくらいの魅力はありそうなり。

店のスタイルは、ファストフードと同様のセルフサービス方式。価格はサンドウィッチが4ドル99セント〜5ドル99セントが中心。日本円で600〜700円くらいなりか。またサブウェイとの比較で申し訳ないなりが、サブウェイの場合Mサイズが350円前後、Lサイズが700円前後。恐らくボリューム的にはサブウェイのLサイズくらいなのではないかと思われる（アメリカだけに）ので、価格的には五分といったところ。それで焼きたてパンなら、「パネラ」の方が魅力的なりねぇ……。いや、もちろんサブウェイも好きなりが。

サイドメニューはパニーニやベーグル、1日5種類のスープなどを提供。ほかにスターバックスコーヒーのようなエスプレッソをベースにしたコーヒーも美味しいというなり。スタバ＋サブウェイ＋BAGEL＆BAGEL。ますます興味深い。

ちなみに、充実しているのはメニューだけでなく、無料の高速ネットサービスを順次提供しているというなり。まあ最近ではファストフードでも無線LANサービスを提供しているところは多いので珍しい話ではないなりが、しっかりと時代の波に乗っているのは◎。

現在「パネラ」は年間100店以上のペースで出店攻勢をかけているようで、昨年12月の時点での店舗数は直営店が173店、フランチャイズ店が429店の計602店。日本よりも市場規模がでかいとはいえ、かなりの店舗数なりね。ただ、スターバックスコーヒーの北米の店舗数は1,400以上と言われているので、巨人と比べてしまうとまだまだなりか。

まだ日本進出といった話は聞かないなりが、日本でもモスバーガーが高級化の道を歩み始めているように、ファストフードが新たな業態を模索している状況なだけに、「パネラ」と同じようなコンセプトの店がそう遠くない将来、登場するかもしれないなりね。スタバ＋サブウェイ＋BAGEL＆BAGEL。勝手な想像ではあるなりが、こんな業態の店があったら、本当に良さそうなりねぇ。

☆ウォール真木　追記
パネラ、セントルイスでは「セントルイス ブレッド　カンパニー」と言う名称なんです。

パネラの親会社が1993年にセントルイスで営業していたカフェ・ベーカリーのチェーンを買取り、それを全米に拡大したわけですが、セントルイス周辺に限って元の名前を変えずに、そのまま営業しているからなんですね。

地元の人は単に "The Bread Company"と呼ぶほど、認知度が高いです。なので、ウォール真木的には「パネラ」と聞いてもピンとこないし、一度シカゴに行った時、ロゴとかメニューとかブレッド カンパニーと全部一緒なのに、お店の名前が違うカフェを発見し、かなり混乱した思い出があります。その頃、ブレッドカンパニーが全米チェーンだなんてしらなかった(笑)。

さて、このブレッドカンパニー。朝から夕方までオープンしていますが、大体お昼ご飯に利用する人が多いですね。私が良く注文するのはYou Pick Two というモノ。これは、全メニューのスープ、サラダ、サンドイッチの中から、好きなものを二つ選べるというセットです。ちなみに、サンドイッチとサラダはハーフサイズなので、量もちょうど良くなってます。私はトマト・ビスク・スープとビストロ・ステーキ・サラダのセットが最近の定番ですかね。

店内は、テーブル席もあればソファもいくつかおいてあって、食事をするも良し、コーヒーだけ飲むのも良しって雰囲気です。新聞も置いてあってのんびり過ごすにはもってこい。ペイストリー(甘いパンやマフィンなど)も豊富♪

最近、ロー・カーブ(低炭水化物)ダイエットの影響でパンの売れ行きが悪いと言われてますが、ブレッド・カンパニーは早くから低炭水化物のパンを何種類も用意し、顧客のニーズに答えています。

そういえば、ブレッド カンパニーで面白い経験がありました。パンを一斤丸ごと買ったんですが、家に帰って切ってみると中身が空洞だったのです。きっと発酵するときに変になっちゃんだねぇー。で、次の日イチかバチかお店に出向き、「これー。」とパンをそのまま差し出したら、領収書もナシだったのに、新しい焼きたてパンと取り替えてくれました。こういうところアメリカってサービス良いなぁ……、と感動した次第で。