「掟破り」のトルシエ監督率いるカタール代表。

2004/03/10 11:23 Written by コ○助

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2002年に日本代表監督を解任されたあとも、何かと話題が尽きないフィリップ・トルシエ現カタール代表監督。あれから1年以上経過しているのに、しばしば日本のメディアを賑わしているなりよね。そして今、トルシエ監督が計画したと言われる、カタール代表の強引な「掟破り」の戦力補強が注目を集めているなり。

最新のFIFAランキングでは58位のカタール。このランクがその国の実力を顕著に現しているものでは無いなりが、目安としてカタールと同程度のランクのアジアや中東の国を挙げてみると。クウェート(59位)、タイ(62位)、オマーン(66位)といった感じなりか。一般的にここら辺の国は、W杯への出場は当落線上、もしくはそれよりも少し下になると思われるなり。トルシエ監督もカタールがW杯へ出場するには現有戦力では無理と判断しているようで、「W杯への唯一の方法は外国人選手をカタール代表にすること」と明言。カタールとは特に縁のない海外の選手を金銭で「国籍変更」させ、カタール代表の選手としてプレーさせる作戦を実行に移しているなりね。その第一弾として、ブラジル人選手3人の「国籍変更」に成功、これがFIFAの猛反発を招いているなり。

「国籍変更」が明らかになったのはブラジル人選手3人。現在ブンデスリーガの得点ランキング1位を快走するブレーメンのアイルトン選手と、ドルトムントのMFデーデー選手、レアンドロ選手。早ければこの3人は31日に行われるヨルダン戦で代表デビューを飾るというなり。

カタールへの「国籍変更」はこの3選手にとどまらず、現在ほかにイタリア人やフランス人など6人の選手にオファーが出されていると報じられているなり。中には「天才」と呼ばれたこともある大ベテラン、イタリア人のパオロ・ディ・カーニオ選手(現チャールトン)の名前も(合意間近な模様)。トルシエ監督の計画がすべて成功すればフィールド上の11人のうち9人が各国から寄せ集められた選手という、未だかつて聞いたこともない代表チームが完成するなりね。

ちなみに、日本でもラモス瑠偉選手、呂比須ワグナー選手、三都主アレサンドロ選手、田中マルクス闘莉王選手が帰化選手として代表でプレー、浦和レッズのエメルソン選手も帰化→代表入りを目指しているなりが、これらの選手はいずれも日本で長年プレーするなど、一応はゆかりのある選手。なので、単にW杯出場を目的として、金銭で選手をかき集めるカタール代表とは若干異なると思われるなり。

果たしてトルシエ監督の目論見は受け入れられるのか。FIFA側が何らかの制限を加えてくる可能性もあるだけに、今後の動向に注目なり。

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