ドイツの無職男性が社会福祉金でしたかったコト。

2004/03/06 02:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ドイツは「福祉先進国」と言われていますが、その政府の福祉制度の恩恵には、高齢者や障害者だけに限らず、多くの失業者の人達も与っているそうです。

しかし、今回ドイツで福祉金の受け取りを要求し、国を相手取り裁判所に起訴を起こした無職男性の訴えはさすがに却下されました。なんとこの男性(実名は公表されておらず)、自分の「肉体の健康維持」の為、一ヶ月に4回の売春宿通いの費用+ポルノビデオ8本のレンタル代(レンタルビデオ屋まで通う交通費代も含む)の代金を要求したのです。しかも、その金額が日本円にして月に約34万円!

なんでも、タイにいる奥さんが帰ってくるまでの処置として請求したとか…(涙)。確かに国民の健康を最低限保障するのは、国の勤め。その為に税金納めてるわけですし。しかし、売春宿行ってイイコトするのもその「保障」に入っていると、お考えですか?この男性は(涙)。そりゃないだろう、普通はっ!

で、当然のことながら裁判所は彼の主張を退ける判決。

最近、ドイツでは増え続ける社会福祉の出費を削ろうと政府が努力している真っ最中。なんでも、過去に無職男性に対してバイアグラの購入費用や、アメリカはマイアミに住む海外居住の老人にまでアパート代を全額負担するなど、色々「補助金」を出しすぎて、税金の無駄使いだと国民から批判されたそうで。

まあ、そういう背景もあって今後は保証金の支払いの審査は厳しくなりますよ、と言う矢先の今回の男性の訴え。却下されて当然ですって。どう考えても。

しかし、この男性も負けてはいません。しっかり上告して今後も裁判で自分の「健康維持」の為に争っていくそうです。ちなみに、この裁判の費用ですが、ドイツ国民の税金から支払われるとか…。

がー(怒)!

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