ソフトバンク、Yahoo! BBの450万件超の漏洩データを照合。

2004/02/27 20:56 Written by コ○助

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加入者情報の漏洩が表沙汰になって以降、恐喝してきた男が持ち込んだ460万件超といわれるデータが本当にYahoo! BBのものなのかという調査・照合作業をしていたソフトバンクなりが、どうやら当初報道のとおり、すべてYahoo! BBのものと断定したようなり。正式に発表された件数は4,517039件。流出ルートについては引き続き調査中の模様。

流出した加入者情報は多岐にわたり、内訳は以下のとおり。
現在の加入ユーザー:2,403,617件
加入手続き中のユーザー:9,834件
無料体験キャンペーン申し込みユーザー:1,473,774件
解約者:629,814件

事件発覚直後に行われた記者会見では、解約者の情報は含まれていないとしていたなりが、バッチリ60万件以上のデータが流出していたなりね。それにしても膨大な量なりねぇ……。

流出したデータは、「住所」「氏名」「電話番号」「申し込み時のメールアドレス」「Yahoo!メールアドレス」「
Yahoo! JAPAN ID」「申し込み日」の7項目。こちらは当初発表のとおり、クレジットカード番号や銀行口座の情報などの、いわゆる信用情報は流出していないようなり。だからといって、決して「安全」なわけでも、「安心」できるわけでもないなりが。先日テレビに出演していた紀藤正樹弁護士も、今後これらのデータを悪用した「おれおれ詐欺」や「架空請求」が起こる危険性を指摘しており、これから新たな事件に発展していく可能性は高いと言わざるを得ないなりからね。今回データ流出に該当してしまったユーザーの人たちは、心して生きていかないと。

今回の件を受けて、ソフトバンク側がユーザーに対して行う措置は以下のとおり。
・個人情報が漏洩した顧客に対し、メールで連絡(コ○助も来ていたなり……)
・Yahoo! BB全会員に500円相当の金券を発送
・2月27日から5月31日まで、Yahoo!メールアドレスを無料で何度でも変更可能に

ちなみに、過去の情報漏洩事件の例を見てみると。最近だとローソンカードの会員(56万人)の情報が漏洩した事件、信販会社アプラスの会員(8万人)の情報が漏洩した事件、ファミリーマートのメール・マガジン購読者(18万人)の情報が漏洩した事件などがあるなりが、これらのケースでも各社は顧客に対して500〜1,000円程度の商品券を発送しているようなので、ソフトバンクの提示した「500円相当の金券」というのは、企業側が出せる一般的な誠意の額としては妥当な範囲なりか。ただし、過去には個人情報の「価値」について判断を下した判例があるようで、その際にはじき出された額は1件1万5000円(損害賠償1万円、弁護士費用5,000円)。そう考えると、果たして「500円相当の金券」で納得してしまって良いのかどうか、疑問を抱かないわけにはいかないなりよね。

一部では「集団訴訟を!」と呼びかける動きもあるようだし、規模が規模だけに賛同者が集まれば大きな動きに発展する可能性も。そうなるとYahoo! BBに全面的に否があるのは明らかなわけだし、賠償額のケタが違ってくると、サービス存亡の危機に立たされることもあるかもしれないなりね。恐喝してきた男の逮捕、流出経路の確定、情報管理の強化、社長の謝罪といったことくらいでは、ユーザーの怒りは収まらなそうだし、今後どうなっていくのか、引き続き注目していきたいと思いますなり。

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