芥川賞作品掲載で文芸春秋3月号が部数最大。

2004/02/24 12:17 Written by

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史上最年少での芥川賞受賞をした綿矢りささん(19・当時)と金原ひとみさん(20)。その若さとルックス、しかも二人そろって、ということでおおいに話題をさらっているのだが、みなさんはもう受賞作は読まれたであろうか。

ともに数十万部を売り上げ、とくに綿矢さんの『蹴りたい背中』は百万部にも届こうかという勢い。ああうらやましい。私サクラもそれだけ本を売ってみたいものである(みなさん、買ってね)。……というのはさておき、私サクラの周辺には、買った、あるいは読んだ、という人はひとりもいないのである。これは私サクラが付き合う人の問題なのか、なんなのであろうか。そういう私サクラ自身も当然のように読んでないわけだが。

そもそも私サクラは、本はそれなりに読むものの、現代日本文学というものはほとんど触れる機会がないのである。前から読もう読もうと思っていた岩井志麻子さんの『ぼっけえ、きょうてえ』をつい先日ようやく読了した程度なのである。ああ、あの本は面白かった。

すっかり話がそれてしまったが、彼女らの受賞作2作『蹴りたい背中』『蛇にピアス』を掲載した月刊文芸春秋3月号が発売以来3回目の増刷、つまり4刷り目が発行され、累計発行部数が118万5000部となり、同誌の過去最多の発行部数を記録したのである。すごい数字なのである。通常の発行部数は約65万部ということなので、その2倍にもせまる勢いなのである。ふだんから65万部も売れているということも驚きなのだが。

ただでさえ芥川賞などの受賞作家のほとんどがその後は鳴かず飛ばずとなるのが現状なのである。「綿矢さんかわいい!」「金原さんセクシー!」という声に代表されるような一過性の熱ではなく、今後もどんどん話題作を書いていただいて、不況にあえぐ出版界、文学界を盛り上げていただきたいと切に願うのであった。

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