ニュージーランドの洪水で牛が飼い主救う。

2004/02/19 22:55 Written by

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吉野家などから牛丼が消えてはや数日。そろそろ禁断症状が出ている牛丼ファンの方も多いのであろうか。私サクラはすき家と吉野家でそれぞれ販売中止になる数日前に食べ納めをしてきたのであった。ああ、再びあの味を堪能できるのはいつの日か……、ってそんなことはどうでもいいのである。今回は牛は牛でもまったくべつの話なのである。

夏真っ盛りの南半球、ニュージーランド中央部各地で記録的な洪水が発生して、多くの被害が出ているのである。そんな中、ウッドビルという町で、豪雨で川に流された女性が、飼っている乳牛に必死につかまったおかげで無事に助かったたとのこと。

この女性、キム・ライリーさんはウッドビルに住む酪農家。搾乳のために早朝に牛小屋へ向かったところ、前日からの豪雨で近くの川が氾濫しているのに気づき、乳牛たちを避難させようとしたものの濁流に飲まれて、350頭の牛たちと一緒に流されてしまったのである。どこにもつかまるところがなく流されていた彼女、1頭の乳牛が自分の方へ向かってくるのに気付き、必死で首につかまったのであった。牛はそのまま濁流を泳ぎ、ライリーさんとともに無事に脱出したのであった。

そんなライリーさん、「やっと岸辺にたどり着いたとき、牛も私も息を切らして疲れ果てて、一緒に震えていた。助けてくれた牛は、ぜんぜん可愛くないおばあさん牛だけど、感謝しないといけない」とのコメントを。命の恩牛に対して、どうもひとこと多いのでは?と思うのは私サクラだけであろうか。ぜんぜん可愛くないおばあさん牛だけど、って……。

そしてこの「ぜんぜん可愛くないおばあさん牛」には名前はなく、「569番」と番号が割り振られているだけとのこと。これを聞いて映画『ショートサーキット』の「ナンバー5」を思い出したのは、これまた私サクラだけであろうか。なんのこっちゃ。

海に投げ出された人をイルカが助けてくれた、なんて話を聞いたことはあるものの、氾濫した川で飼っている牛に、とは。自分のほうへ向かってきたとのことだが、たまたま流れてきただけなのか、はたまた意思を持って泳いできたのか。動物の行動、やはり謎が多いというか奥が深いというか、と思う私サクラなのであった。

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