イルハン、イスタンブールに到着。

2004/02/18 09:50 Written by

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いまさらながら、イルハンである。サッカートルコ代表選手として、2002年の日韓ワールドカップではチーム最多の3得点を挙げて48年ぶりに出場した母国の3位躍進に貢献。その活躍ぶりと子供のような愛くるしい笑顔で多くの日本の女性ファンを獲得し、ベッカムにつぐ人気ぶりとなったのは記憶に新しいところである。

私サクラも2年前の6月は毎日のようにテレビにかじりついて各試合を見続け、彼のゴールシーンにも大いに目を見張ったものであった。ヤワラちゃんのようなちょんまげヘアーで、フォワードの選手としてここぞというチャンスをものにするプレイ。元からのサッカーファンを含む男性陣からの評価も高かったように思う。

トルコ国内リーグではイスタンブールのベシクタシュに所属、01〜02年にはリーグ得点王を獲得し、02〜03年にはチームの優勝に貢献。今季前半はひざの負傷に泣いたものの、その後また得点王争いに加わるほどに。このようにトルコ国内でも人気と実力をそなえたイルハンが、新たなシーズンよりJリーグのヴィッセル神戸に移籍することになり、日本のファンや関係者は色めきたっているようである。

そんな彼が、先日来日して顔見せをするとともに無事神戸との契約を済ませたのちに帰国したわけだが、その帰国したこと自体もトルコでニュースに取り上げられるほど、まだまだあちらでの注目ぶりも健在。トルコ語による記事で恐縮なので、要約してみると……。

 イルハンが日本に向けて荷物をまとめるために帰国してイスタンブールに到着した。このあとスポンサーである
 プーマにもあいさつに出向く予定。また、ベシクタシュが先日の試合に勝ってうれしく思うし、今後もファンが
 精一杯応援してくれるなら、きっとベシクタシュが優勝するだろうと語った。のちに神戸に戻って練習を開始す
 る予定である。

とのこと。再来日後には練習試合も予定されており、リーグ開幕に向けてますます注目されるであろうことに間違いないのだが、実はトルコ国内では必ずしも手ばなしで高い評価を受けているわけではないようなのである。

首都アンカラに住むトルコ人の友人の話によると、今シーズンのトルコリーグでの彼のプレイぶりに失望している人が多いというのである。今季得点王争いをしていることからもわかるように、彼の出来は決して「悪い」というほどではないものの、「いい」出来とは言えない、2002年の時ほどの活躍はとうてい期待できない、というのが友人の周囲の声だとのこと。それでなければベシクタシュが彼を手放すことをファンたちも許さないだろう、というものであった。

なるほど、日本での報道にもあったように、本来彼ほどの選手なら、ヨーロッパのビッグクラブでプレイすることも不可能ではないはずなのに、実際に選んだ移籍先はそれよりは実力が劣るJリーグ。

諸行無常、盛者必衰、ということなのであろうが、これから日本での活躍を期待している私サクラとしては、耳にしたくない話である。それでも私サクラは、過去は過去、今は今、未来は未来、と、割り切って前向きに考える性質なので、彼がJリーグを大いに盛り上げてくれることを期待するのであった。

がんばれイルハン!!

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