テキサスの教会にて銃とお金を交換。

2004/02/15 18:26 Written by

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皆さん、素晴らしいバレンタインデーをお過ごしになられましたか?アメリカ、テキサスではなんともアメリカらしい(?)イベントが行われたので紹介します。

テキサスのとある教会では、拳銃とお金を交換するという試みが行われました。拳銃一丁につき現金$50と交換。バレンタインデーだけに、「銃を放棄して家族への愛を示し、貰ったお金でバラを買おう」というのがスローガンなのだとか。

この催しは過去に何回か行われたそうですが、今まで銃を現金と交換した人は家族を持つ人が多かったそうです。そこで、バレンタインの日にやることで一層の効果を狙ったみたいですね。

ここでちょっとした統計を。
古いデータなのですが、2002年にとある民間団体から出された報告書によると、テキサスでは…。(1998年の統計、かっこ内は99年全米統計)
-拳銃での自殺1,365件(16,418件)
-拳銃での他殺947件(10,417件)
-暴発による死亡者数74件(808件)

銃は他殺時に使われる、と私はイメージをしていたのですが、意外にも自殺時に使われる事の方が多くて少し驚きました。(拳銃自殺は拳銃死統計全体の56%、他殺は39%)。家に拳銃があるという事で、少し精神的に不安定になってしまったときについ、という事や、ひょんな事からの暴発を考えると、「家族への愛を示すためにも拳銃を捨てよう」というスローガンにも納得。

新聞に入っているスポーツ用品店の広告に、「スポーツ用品」として銃が大々的に宣伝されてたりするんですね。ハンティング用のライフル銃だと安いので7千円位から買えてしまいます。(もちろんライセンスは必要ですが)。同報告書によれば、2000年現在、政府から許可を得て営業している銃を取り扱うお店の数は国内全体で81,325店。これはなんでも全米にあるマクドナルドのお店の数の3倍なんだとか。

私も以前住んでいた家の周りでは夜中になると銃声が聞こえたり、友達の車のフロントガラスに銃痕があったりと銃の存在の身近さを肌に感じる事もしばしば。一番驚いたのは散歩から帰ってテレビをつけたら、5分前に通った道で銃乱射事件があり5人ほど死んだというニュースを聞いたときですか。
自己防衛の為に所有するという考えが強いアメリカですが、それでも持たないと危ない社会から、持たなくても平和な社会へと、徐々にでもよいので変わっていってくれればなぁ、と思うのでした。

さて、今回の一言は今回の催しを主催した教会のブッチャマン牧師さんの一言。-"We are not trying to disarm Cupid of his bow and arrow, but provide another meaningful opportunity for individuals to show their affection for their families by making their homes safe this Valentine's Day," said Bruce Buchanan, a pastor at the church. 「私たちは別にキューピットの愛の弓矢を取り上げようとしているわけじゃない。ただ、人々に家庭を安全にする事で家族への愛を表す事ができる機会を提供しているだけだよ。」 ふむ。なんとも気の利いた一言ですこと。

追記:Makiさんのご家庭はなんとも経済的ですこと(笑)。男からしたら、うらやましい状況なのではないでしょうか?
私は本当に自分でケーキさ焼いて食べましたよ。それを見てルームメイトがぼそっと「料理上手くなったねぇ、もう崇は”一人で”生きていけるねー」。…しばらく独りにしておいて下さい。あ、頼まなくても最初から独りでしたね。あっはっは。(涙)


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