バレンタイン撲滅運動。

2004/02/14 06:06 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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クラスアクションという言葉があります。日本語で言うと集団訴訟という意味で、これはアメリカで一般的な裁判の形式です。

ある定義内で分類されるグループ、たとえば○○会社の△△製品を使った事のある人達、があったとします。その団体を代表して、一個人が原告となり被告を訴える制度のことなんです。

その定義に該当すると自動的に原告グループ(クラス)の一員となって、登録や参加の通知などはありません。で、自分の知らないうちに裁判の当事者になっていることも…。実際、私も過去に使っていたコンタクトレンズの宅配業者を相手にしたクラスアクションの原告グループにいつの間にか入っていましたー。

確か裁判に買っていたら、私にも賠償金がもらえるはずだったんですよ。五ドルだけど(爆)。

さて、そんなアメリカの司法制度を使って今度集団訴訟を起こそうとしている方が。彼は ImDateless.com (僕はデートの相手がいない.com)をと言うサイトを運営する男性だそうで(笑)。

なんと彼はアメリカ中の独身者を代表として、バレンタイン商品を売りさばく企業を訴えるために活動中だとか。彼の言い分は

「愛する人に何かユニークなプレゼントをあげようと言う個人の想いは理解するが、そう考えている人が全てではない。この季節アメリカ中のどこに行っても、どこを向いてもバレンタインに関する商品ばかりで、独身者にはストレスが溜まりそれこそ国中でハラスメントを受けているようだ」

てなわけで、バレンタインの時期にアメリカ中が赤とピンクのテーマカラーに飾られ、ハートのマークが飛び交うのは独身者にとって "hostile environment"『環境が悪い、適さない』事であり、バレンタインという憎悪的な祝日を撲滅するために戦うことにしたとか。

ちなみに、今裁判を助けてくれる弁護士を募集中だそうです(笑)。

実際、バレンタインの季節は孤独に耐えられず自殺者も多くなるとか…。しかし、アメリカって色々な裁判がありますけど、今回のはまたユニークですなぁ。

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