アップルCEO、iPodの成功を語る。

2004/01/26 23:09 Written by

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突然ですが私はマックファン。今まで所有したことは無いのですが、タモリが随分前にやっていた音楽クイズ番組でマックがプレゼントされるのを知った時くらいからずっとファンなんです。 あのデザイン、やはり惹かれてしまいます・・・。

さて、今回アップルのCEOのSteve Jobsが、Business Weekのインタビューに答えています。内容は主にマーケットシェアや、株価の変動についてや、これから展望について語っているんですが、前半部分、オンライン音楽ダウンロードのマーケットについて語っています。今回はそこに焦点を。

さて、iTuneとiPodの成功により、アップルは今やダウンロード音楽マーケットの約70%のシェアを握っているのだとか。私もCD屋に無かった楽曲を時々買います。やっぱり安いのが魅力。

Steve曰く、「これからこのマーケットに入り、利益を出そうとしている会社はアップルを負かす為に相当な努力をしないといけない」、とアップルがDL音楽マーケットのトップで居続けることに自身をチラリ。「アップルが今のポジションにこれからも居続けるという保障は無いが」と言いながらも、「マイクロソフトも怖くない」と自信たっぷり。 やはり昔からアーティストやクリエイター達に愛され続けてきた、という、言わば自分の畑での戦争だからでしょうか。なんでも、彼によれば今や殆どのアーティストがiPodを持っているのだとか・・。す、凄いです。

アップルがシェアの70%、という半ば独占に近い寡占市場のDL音楽マーケット。これはiTuneやiPodをWin向けに出したり、格好良いCMを打ったり等アップルのマーケティング戦略の賜物だと思うんです。誰でもあのスタイリッシュなCMには一回は心を奪わてしまうでしょうし。

そして、そのシェアを支えるだけの技術もしっかりサポート。何と、今はアップル単体で動かしているにもかかわらず、三千万のユーザ(3000万ダウンロード)を同時に処理できるのだとか。将来、HPや他の企業との事業提携により、1億を超えるユーザに同時にサーブできるようになる、とスティーブさんは予想しています。

それでも、年末商戦、アップルはちょっと自分たちの製品を過信しすぎた、と反省。何でも、クリスマス向けに75万個iPodを作ったのに、売れたのはその内の50万個だけだったのだとか。これでも十分成功だと私は思うのですが、アップルは余り結果に満足してないみたいですね。それでも、iMacの売上(約2億5千百万円)より、iPod(約2億5千6百万円)のほうが売上があったのだというだから、やっぱりiPodは凄い。

スティーブさんは業界のトップに君臨し、自分たちが業界を引っ張っていけるという現状にとってもハッピー。「僕達の素晴らしい技術やマーケティング技術で色々な事が試せて色々な可能性があるこのマーケットは興奮する。少なくとも、5%しかシェアが無く、自分たちが出来ることに限りがるマーケットに比べればね」と。

アップルは、このマーケットではそんなに利益を得てないよ、といいながらも、Business Weekは「これからもトップで居続ける努力をするのならばこのマーケットはアップルに多大な利益をもたらすだろう」と予想。僕もその見解には大賛成。

やっぱりWinユーザでも、iPodやiTuneからはいって、そのデザインに惹かれて乗り換えていく人はこれからどんどん増えていくのではないかと。近頃ではオフィス系のアプリケーションも充実し、Winとのファイル互換も出てきたと聞きますから。操作が全然違うから不便、という意見は良く聞きますがそんなもん慣れてしまえば(笑)とりあえず、あのデザインや画面上の効果は見ているだけで楽しくなってきちゃうじゃないですか!

相変わらずWinとのシェア競争はあまり芳しくないみたいですが、それでも「利益面を見てくれ」と、経営面もそこそこ順調な様子。

今一番アツイトピックの一つであるオンライン音楽マーケットから、アップルがどの様に巻き返しをしていくのか、とっても楽しみでたまらないです。



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