今日の左45度(米時間1月25日)。

2004/01/25 19:38 Written by

このエントリーをはてなブックマークに追加


さて、皆さんご存知の通り私はとあるアメリカの田舎で大学生をやっているのですが・・・。今回は暫く、私の大学生活についてお伝えしていきたいと思いマス。

まず最初は、これがないと始まらない「住」、そして住の数あるオプションの中でも最初にご紹介するのは、「寮」です。

アメリカの大学の場合、寮はキャンパス内にあります。大学の規模にもよるのですが、私の通っている大学の場合、比較的小規模なのですが、キャンパス内に寮が7つ存在し、それぞれ200〜500人ほど収容可能となっています。

寮の良い所は幾つもありますが、何と行っても第一位は「大学内にある為、教室までが近い」という事でしょう。キャンパス外に住んでいると、やはり朝は色々時間が掛かるので、授業開始の1時間前には起きていないといけないことが殆ど。しかし、寮生にいたっては、「授業開始5分前に起きても(服装等こだわらなければ)授業に余裕で間に合う」という夢の方程式が成り立ちます。何せ、寮から一番近い授業が行われるビルまで徒歩30秒。寝る前に翌日の支度を整え、そして服装も気になるならば前日に準備、枕元に配置。髪が気になるのならば帽子で隠すという技で見かけも完璧。リズム良く行けば、パン一切れくらいは口にほおばっていけるかもしれません。朝遅くまでゆーっくり寝て、起きると同時に自分のスイッチを最高にまで一気に持って行って急いで支度をする、というゆっくりしているんだかしていないんだか分からないような朝が迎えられます。

しかし、人間というのは全く罪な生き物。この夢方程式も、この生活サイクルに慣れてしまった人間にとっては命取りになりかねません。そうです、ギリギリまで寝れるという安心感からか、起きたら授業が終わっていた、という危険性も。(実際私は何回かやりました。)
以前一緒の寮に住んでいる友達と同じ授業を取っていたのですが、その日は期末試験だというのに彼の姿は教室の何処を見回しても見当たらず。疑問に思ったまま試験を終わらせ、同じ寮に住んでいる別の友達と、「まさか試験の日に寝過ごしは無いだろう」と笑いながら一応彼の部屋に様子を見に。そしたら、いましたいました。試験時間もあと20分しかないというのに、呑気に派手ないびきをかきながら爆睡中。そーっと起こして、彼の寝ぼけ眼に「テストあと20分」とやさしく伝えると、言葉にならない音を発して起き、奇声をあげながらそのままの姿で教室へ走っていきました。しかしそれでも彼はその試験で97点を取ったらしいから天晴れですが (笑)

さて、アメリカ人は(僕のいるところが田舎だからか)一般的に服装にこだわる人は少ないです。なので、寮生は時として不思議な格好で外を出歩きます。

一番遭遇率が多いのが学食にて。(私の大学の)寮には基本的にキッチンは無く、寮生は3食ともやはり寮から徒歩1分ほどの学食で食べることになります。しかし、寮生の一部が、ここにパジャマの姿で現れます。以前その学食で働いていたのですが、冬場はよいとして、夏場はかなり目のやり場に困ります。何せ女の子もお構いなしでパジャマ、寝癖アリで来ますから。友達の話によると、見えてはいけないものが見えてしまったことも何回かあるみたいで・・・(汗)

そしてパジャマの人が時々一緒に持ってくるのが枕。なぜか学食に枕。食べ終わった後、見事にテーブルに枕を置いて寝ます。もう完全に自分の「家」の一部と化しているんでしょうね(笑) この勝手に命名「枕族」ですが、時々教室にも現れます。ちなみに私も朝急いで前日準備した物の代わりになぜか枕が鞄の中に入っていた事があります。

そして、学内には学校経営の本屋さんがあり、ここの本屋さんでは生活必需品の範囲であれば(割高ですけど)贅沢を言わなければ殆ど揃います。また、運動したくなったらやはり学校内のジムで遊んだり、時々学校に来るコンサート(以前はシスコ、バックストリートボーイズが来たみたいです)やNBA等のスポーツを見に行ったりと、意識すれば学校構内から一度も出ないで生活が出来てしまいます。ビバ寮生活。

寮はセキュリティ面でもとっても充実。まず寮に入るのに電子IDカードが必要で、入った後も自分のいるフロア、ブロック、部屋とそれぞれ認証が必要になります。面倒といえば面倒なのですが、お陰でほぼ外部不審者の侵入は不可になっています。女の人などはこの点は見落とせませんね。

私のいた寮では料理が出来なかったのが痛かったのですが、学食の料理の味が口に合えば、毎回支度や後片付けという作業に追われることも無く、ゆっくり勉強に遊びにと時間を費やすことが出来ます。

また、寮内にはコインランドリー、ネットカフェ、ラウンジ、スタディールーム、ジム、プールカフェなどがあり、勉強に煮詰まったとき等の気分転換もサポート。

そして、やはり友達が凄く出来やすいというのもメリットですね。知らないうちに鼠算式に(というのは大げさですが)友達が増えていきます。

他のオプションに比べるとちょっと割高になってしまう場合もある寮ですが、それに十分見合うだけの経験や利益はありますので、一回は入ってみることをお勧めします。

さて、この寮ですがやはり色々な事件も起きるわけで。次回は寮生の生活の細かい部分に焦点を当てていくとしましょう。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.