メジャーに渡ってからも、日本時代と変わらぬ活躍を続けるイチロー選手。1992年にオリックス入団1年目に430万円だった年俸は、10年の時を経て、年俸約10億円超(4年48億円超から出来高払いを引いた分を、1年ごとに平均した額)と、230倍強にまでなったなりね。まさにアメリカンドリーム。
イチロー選手が仮にメジャーに渡らずに、今もなお日本でプレーを続けていたとしたら。いまだ日本人の10億円プレーヤーは出たことがないだけに、イチロー選手がこれだけの巨額契約をつかめていた可能性は低いなりよね。そう思うと、これだけの契約はやはり夢。その夢を目指して海を渡りたがるプロ野球選手が続出するのは、仕方がないことなのかなぁ、と諦めにも似た気持ちになってしまうなり。プロは金額で評価されてこそプロ。プロ野球のスターがどんどん消えていく現状を寂しいと感じながらも、プロが金を求めてメジャーを目指すのも、「それもそうだ」と納得できてしまうなりよ。どれだけ日本の球団が頑張ったって、年俸10億円を出す球団はまだ当分現れることは無いなりからねぇ。
もちろん、メジャーを目指す選手の中には、「年俸はいくらでも良いからメジャーに行きたい」というコメントをする人もいるなりよね。ただ、そういうコメントをしている人だって、メジャーでの成功を当然夢見ているわけで。メジャーでの成功とはなんぞや、といえば良い成績を残して、良い給料をもらうことに他ならないので、結局は金なのではないかなぁ、とコ○助は思うなりよ。それが悪いという話では無いなりよ。それがプロだから、当然そうあるべきだと思うし、短い選手生命の間に稼いでおくことが間違っているとも全然思わないので。なので、よく「日本のプロ野球の今後を考えると、メジャー流出させない魅力ある球界を作って行かねばならない」という提言をする人がいるなりが、それは虚論であり、もうこの流れは止めようがないのではないかというのが、コ○助の思うところなり。一度決壊したダムは……うんちゃらという、月並みな表現なりが、まあそういうことだと思うなり。
プロ野球がこれからも魅力的なスポーツで有り続けるためには、メジャーに渡った選手の後釜になるスター選手を次々に登場させることができるスピード感のようなもの。そんなものが必要なのかなぁ、と。王・長嶋時代のように、スターが十何年もチームの看板を背負っているような時代はとうに過ぎてしまって、今は5年くらいのサイクルでも、次から次へとスターが生まれるような環境になっていかなくてはいけないのではないか、と。決してメジャーに渡りたいという選手を引き留めることが日本のプロ野球の今後のためになる、ということではなく、そういった全体の流れのようなものを作っていかなくてはいけないと思うわけなり。まあ今は過渡期なので、ファンも球界関係者も、そしてきっと当事者たちも困惑しながら、懸念を抱えながら流れているのだと思うなりが。
なんだか全然話がズレてしまったなりが、これでイチロー選手はマリナーズの史上最高年俸選手になったなりよ。歴史あるマリナーズ。数多くの選手がプレーし、今のマリナーズの選手の中にもスターは多いなりが、それらを上回る高評価。イチロー選手はマリナーズになくてはならないという、マリナーズのもの凄い誠意のかたちが、4年48億円という契約となって現れたなりね。
日本人メジャーリーガー最高年俸となったイチロー選手。来年もこれまでと変わらぬ、いや、これまで以上の活躍に期待したいものなり。