最初このニュースを聞いたとき、思わず絶句してしまったなりよ。どう考えても矢野捕手は今季阪神優勝の立役者。矢野捕手無くしては優勝は有り得なかったし、それはリード面においても、打撃面においても言えることなりね。いまやセ・リーグを代表する、球界を代表する捕手と言っても良いほどの成績を残した矢野捕手だけに、打率.328、14本塁打、79打点の成績を残して、なぜダウン提示なんだ、と。
この本人ならずとも、ファンですら一見納得のいかない契約のからくりはこういうことのようなり。
矢野捕手は2000年にFA宣言をした上で残留。その際に4年契約、総額5億円の契約を結んでいるなりが、この5億円を4年間でどう配分していくかがあらかじめ決められていたようで、球団としてはそのとき決められた契約とおり、来季の年俸を若干減らす提示をしたなりね。したがって、球団としては優勝のご祝儀などはあるわけがなく、あくまでも契約に乗っ取ったかたちで、あらかじめ決められた年俸を提示しただけだ、と。
契約ごと、しかもン千万単位の契約ごととなれば、球団が「契約書とおりだから」と突っぱねるのは当然のことなのかもしれないなりが、MVP級の活躍をしてくれた矢野捕手が減俸というのは、やっぱり何だか腑に落ちない。矢野捕手のモチベーションにも関わってくる問題だろうし、ご祝儀で若干アップさせてあげることくらい、できないわけじゃないだろうに。
矢野捕手も「重々わかっている」とコメントしながらも、やはり納得がいかないようで、すぐにはサインをしなかったなりね。球団は「決められたとおりの条件を提示して保留されるとは心外」という姿勢なりが、なんだか冷たい対応なりねぇ。まあ契約ごとってのはそういうものなのかもしれないなりが。
矢野捕手のモチベーションが下がらないことを願いたいなり……。う〜む。どう考えても矢野捕手の成績、働きを考えると年俸1億1000万円ってのは安すぎるなり……。