映画「ラスト・サムライ」、インタビュー記事3本。

2003/12/06 14:44 Written by コ○助

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日本では今日から公開となった「ラスト・サムライ」、皆さんはもう観たなりか?コ○助の周囲では「タイトルだけで観る気がしない」「トム・クルーズというだけで観る気がしない」「日本が間違って描かれてそうなので観る気がしない」と、「観る気がしない」三連発が飛び出す始末なりが、先月すでに観てしまったコ○助の感想としては、「そんなに言うほど悪くない」。正直、事前にイメージしていたよりは全然良かったなりよ。まあこれはコ○助が渡辺謙のファンだということが大きく影響しているなりね。

渡辺謙を初めて意識したのは、忘れもしない1990年に公開された映画「天と地と」の上杉謙信役を降板したときのことなり。もう13年も前のことなりか。当時14歳、戦国マニアな中学生だったコ○助は、「天と地と」の公開を楽しみにしていた一人だったなりよ。製作費50億円、音楽監督に小室哲哉を起用、大がかりなカナダロケといった数々のうたい文句に、素直に乗っていたのがコ○助だったなりね(笑)。渡辺謙は上杉謙信役ということで、相当渋い演技を決めてくれると期待していたなりが、カナダロケ中に急性骨髄性白血病を発病して無念の降板。きっと、この作品は渡辺謙降板によって全てが終わってしまったのだと思うなりが、代役として出演した榎本孝明はあまり画面映えがせず、興行的にも失敗に終わったなりね。作品の内容も、事前のうたい文句ほどのものはなく、小室哲哉と時代劇のコラボも浮いた感じで。壮大な無駄遣いをしてしまった。そんな作品だったなり。あ、でも合戦シーンは足軽がチンタラ動いていることをのぞけば、画面いっぱいに人、人、人という、絵的には面白いものがあったなり。記憶にあるのはそれだけ(笑)。

まあそれは良いとして。渡辺謙はその後闘病生活に入り、一時は生命の危機もあったようなりが、最近はすっかり病気も良くなったようで、ドラマに映画に引っ張りだこなりね。そして掴んだハリウッド映画出演。しかも「ラスト・サムライ」は降板した「天と地と」と似たような、大作時代劇作品。何か因縁めいたものを感じるなり。ずいぶんと遠回りしてしまったなりが、またこういった機会に恵まれたのは、本当に良かったなぁ、と。他人事ながら、何だか嬉しくなってしまったなり。

渡辺謙はこの「ラスト・サムライ」の中で「英語を話すサムライ」という、違和感たっぷりな役柄なりが、それさえ気にしなければいつもの素敵な、ダンディーな、イカす渡辺謙がトム・クルーズと渡り合っているなりよ。これは、結構凄いこと。相手が「天と地と」の時の津川雅彦ではなく、トム・クルーズなりからね(笑)。違和感たっぷりな組み合わせなり。

「ラスト・サムライ」を観た感想としては、ハリウッドにお金を出してもらって製作された壮大な時代劇、といった感じ。ところどころ「ちょっと変かも」と思うようなところもあるなりが、それほど気にもならないレベルなので、結構良くできていると思うなりよ。まあ好き嫌いは分かれるとは思うなりが、日本では絶対に捻出することができない製作費で撮られた時代劇というだけでも、観ておく価値はあるのではないかと。

と、表題のインタビュー記事のことを忘れていたなりが、3本ほどインタビュー記事を見つけたのでご紹介しておくなり。
真田広之(剣豪・氏尾役)(産経新聞)
「時代劇の約束ごとは破ったが、当時の実像には近づいた」
「皇居の描写や設定などで、日本人から見ると奇妙に思える点はいくつかあるけれど、これは、世界中で上映するための娯楽作品だから、妥協も必要だと思う」
「トムやズウィック監督は、ぼくの話を謙虚に聞いてくれた。トムは本当に練習熱心だったしね」

福本清三(斬られ役俳優)(サンケイスポーツ)
「田舎の高校生が甲子園に出るようなもの。夢かと思うほど、名誉なことだった」
「(トム・クルーズは)国民性かもしれないけど、明るい方でした。エキストラにも気を配って、『暑い中ありがとう』と声をかけたりしてました」

小山田シン(勝元の息子役)(報知新聞)
「昨年7月にネットでオーディションの募集を見つけました。空手とカンフーをやっていると言ったら、すぐに気に入ってくれて、2回目で決まった」
「弓道の名手という役だったので、土日は道場で特訓。乗馬も学びました」

福本清三、小山田シンに関してはメディアへの露出がほとんど無い人たちなので、逆に興味深いインタビューなりよ。映画を観たら、ぜひチェックしてみてくださいなり。

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