曙前親方、格闘家転身の理由。

2003/11/07 20:20 Written by コ○助

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昨日、突然一報が飛び込んできた曙太郎のK-1参戦。マイク・タイソンの参戦決定に続き、K-1に超大物が登場……となったわけなりが、現役を引退してからしばらく経つ曙前親方が、なぜこのタイミングでK-1なのか。そんな疑問を抱いた人も多いようなり。だって、スポーツ選手として、3年間というブランクは、どう考えたって痛いなりよねぇ。

K-1参戦を正式表明した記者会見では、その理由について、こう語っているなり。
「引退して3年。格闘技への心は錆びることなく、もう一度戦いたいという気持ちがふつふつと沸いてきた。ファイティングスピリットを封じ込めなくなってきた」
「子どもたちに、父の戦っている姿を見せてやりたいというのも私の願い」
確かに、気持ち的に大きく傾いたというのは理由としてはわかりやすいなりが、本当に知りたいのは、どうして大きく傾いたのかという、もう一歩踏み込んだ先にあること。それにはどうやら相撲協会の旧態依然とした体質が絡んで来るようなり。

毎日新聞によると、曙前親方の年収は、現役時代が4000〜5000万円程度、引退して年寄になってからは月103万2000円程度。将来的に部屋を持った親方になるためには、「年寄株」というものを相撲界の先輩から手に入れないといけないなりが、これが1億5000万〜2億円程度で購入しなければならないなりよ。また、この「年寄株」はなかなか譲渡されないもの(流動性が少ない)ものなので、交渉ごとなど、入手には様々な困難が待ち受けているようなり。
現役時代の年収だって、それだけの出費は大変なりよね。この交渉がうまくまとまらなかったことも、相撲界を去ることになった大きな要因のひとつのようなり。

また、師匠である東関親方(元関脇高見山)との確執もあったのだとか。その確執も相撲のことだけではなく、CM出演を巡るお金の問題もあったみたいなりよ。お金は確執を生む。どの時代でも、どんな場所でも、お金は人の関係を簡単に壊してしまうなりねぇ。怖い怖い。

ま、相撲界との決別を宣言し、格闘家で食っていくと宣言した以上は頑張って欲しいところ。相撲界の頂点に、盤石の強さで立っていた曙前親方がどこまでファイターとして戦うことができるのか、単純に興味は湧くなりよね。K-1デビュー戦は12月31日、大晦日のボブ・サップ戦。どんな試合になるのか、楽しみなり。

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