開業半年を迎えた六本木ヒルズ。

2003/10/25 04:59 Written by コ○助

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春先のフィーバーから、少しはブームが沈静化するかと思いきや、いまだに様々な媒体で特集が組まれる六本木ヒルズ。ブームは沈静化するどころか、「定番スポット化」に向けて、着々と勢いを増しているようにすら感じるなり。皆さんはもう一度くらいは遊びに行ってみたなりか?コ○助は所用があって頻繁に六本木ヒルズには出向いているなりが、春先同様、今もなお人混みが凄いなりよ。それほど見るべきところがなく、それほど楽しむところが無いと言われ続けているわりには、健闘し続けているように思うなり。

日経流通新聞に、開業半年を迎えた六本木ヒルズの特集が組まれていたなり。その特集によれば、現在の六本木ヒルズの状況は下記の通り。
・来街者数は平日10万人、休日15万人。半年の来場者数は2500万人前後で、この数字は今年度の東京ディズニーランド+ディズニーシーの入場者見込みに匹敵するのだとか。
・月の家賃30万〜400万円の賃貸住居500戸は、すでに入居率90%に到達。以前テレビで人材派遣業ベンチャーセーフネット会長の関口房朗氏(ダービー馬フサイチコンコルドの馬主)の自宅を見たなりが、恐ろしいほどの設備、広さだったなり。いったい、いくらの家賃なんだか……。
・オフィスの成約率は、すでに90%弱。当初テナント料が高すぎてなかなか成約率が上がらなかったなりが、最近はだいぶ状況が良くなってきたようで。

と、まあ予想以上に好調な状況のようなりね。しかし賃貸住居は入居率90%を超えているわりには、いつも暗い部屋ばかりが目立つのは気のせいなりかね。気のせいということにしておくなり。

さて、この特集には「六本木ヒルズ利用者調査」として、いろいろなデータが出ているのでご紹介を。面白かったものをいくつかピックアップしてみるなり。
・一番魅力を感じた店
1位ルイ・ヴィトン、2位ZARA、3位ヴィレッジヴァンガード
→ルイ・ヴィトンはオープンして間もないのに1位なりか。確かにいつも店の前を通ると混雑しているなりが、実際に買い物をしている人は、そう多くないようにも見える……というのがコ○助の感想。一度ヴィトンに冷やかしに入ってみて、コートがどれくらいするのかと値札を見たら「83万円」と書いてあって、場違いなことこの上なしと、かなり負けた気分になったなり。
ヴィレヴァンはチェーンの雑貨店なりが、本屋と雑貨店の合体した業態がイカしているなりよね。コ○助もヴィレヴァン好きなり。

・食事をした店
1位スターバックス、2位TO-FU CAFE FUJINO、3位Bari Cafe OUTRI
→六本木ヒルズにはチェーンのコーヒーショップがいっぱい。スタバが3店舗、シアトルズベスト、タリーズ、ザネッティが各1店舗。それ以外にもお茶飲むところはたくさんあるのに、やっぱりスタバが1位というのがなんとも。いつでも休日昼間は長蛇の列ができているなり。スタバブームを思い出させるかのような、そんな長蛇の列がいまだに。

・新設または充実させて欲しい施設・サービス
1位案内板や表示、2位温泉・リラクゼーション施設、3位休憩場所
→案内板は、確かに今のままではわかりにくいかも。だいたい、どこにどのショップがあるのか、ゴチャゴチャしていてわかりにくいなりよ。デザイン優先で設計された建物・施設といった感じがするので、どうも導線がおかしいし。なので、今後改善していただきたい、という気持ちは分かるなり。
温泉はブームに乗ったかたちでの要望だと思うなりが、そんなもの要らないと思うなりが……。六本木ヒルズそばで風呂に入りたい人は六本木ヒルズから徒歩5分の「麻布十番温泉」に行くべし。行かないと思うなりが(笑)。

この特集には、六本木ヒルズで働く人がどう感じているかの調査についても書かれているなりが、「昼食が取りにくい」と感じている人は実に9割近いという実態も。なんでも、昼食に六本木ヒルズ内の飲食店を利用している人はわずかに4.7%で、その理由としては「混雑しているから」「価格が高いから」といったことを挙げているなりね。六本木ヒルズを運営する森ビルが掲げた「住・遊・働」が集うというコンセプトからすると、どうも「働」の人のことを無視したような設計になっているようなり。

ま、開業からまだ半年。飲食店など全てのテナントが年内には出そろうようだし、しばらくはブームが続いていきそうなりね。でも、2007年の開業を目指してせっせと工事が進められている旧防衛庁跡地の再開発が完成した暁には、六本木ヒルズ、かなりやばそうな気が。果たして2007年までの、わずか4年間の天下なのか。それともその後もずっと魅力的な街でいられるのか。長いスパンで見届けていきたいところなり。

六本木防衛庁跡地再開発
三井不動産などが中心となって進められている再開発計画。旧防衛庁があった六本木駅の北側、約55万平方メートルを巨大な街にしようという、「都心部最後の大規模再開発」。60階建てのオフィス・ホテル棟など6棟のビルからなり、こちらもまた住居と商業施設、オフィスが混在した新たな「街」となる計画のようなり。

すでにこの場所に進出を決めているのは、世界最高級ホテルと名高い「ザ・リッツ・カールトン東京(仮称)」。他は今のところ未定のようなり。

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