巨人はなぜ虎の独走を許してしまったのか。

2003/08/15 15:44 Written by コ○助

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覚えているなりか?今シーズン開幕前、各スポーツ紙やスポーツ番組の順位予想を。毎年の風景ではあるなりが、多くの野球解説者と呼ばれる人々の予想順位、一番上(1位)にいるのはほとんど巨人。これまで「不動の4番」として巨人打線の核となっていた松井秀喜外野手がヤンキースに移籍してしまっても、その穴を埋めるべく補強したロベルト・ペタジーニ外野手がいれば、何ら戦力ダウンもない。ディフェンディングチャンピオンとして、今年も巨人が突っ走るに違いない。そんな論調の解説者が、非常に多かったように思うなり。

まあ確かに清原和博内野手、高橋由伸外野手、清水隆行外野手、江藤智内野手、阿部慎之助捕手などなど、役者は揃っているのは否定しないなり。ただ、揃った役者がちゃんと働くかどうかは別問題。今年の巨人は、名前だけ立派な役者が揃っているものの、ケガ人も多く、アンチ巨人の立場から見ても何だか緊張感に欠ける印象を受けていたなりよ。これが優勝後の気のゆるみなのか、それとも松井選手が抜けた影響なのか。

サンケイスポーツで始まった連載「巨人はなぜ虎の独走を許してしまったのか」。たまたまZAKZAKにも「星野が解説!巨人V逸3つの理由」という、同じような趣旨の記事が掲載されていたので、併せてご紹介しておくなりね。

サンケイスポーツの分析では、清原→高橋→ペタジーニと、次々と4番打者になるべき選手がケガで離脱してしまったため、「主軸を固定できなかった」ことが大きな痛手だった、と。去年までの主軸、松井選手がケガもしないタフガイだったこともあって、余計に松井選手が抜けたことの大きさを痛感させられることになったなりね。

ZAKZAKが掲載している「星野監督の分析」では、
・松井の不在&P砲の外野転向
・中継ぎ、抑え投手の崩壊
・原采配の摩訶不思議
の3つを挙げているなり。
そう、そうなりよ。巨人の投手陣、これ全く「怖さ」を感じないなりよね。例えばヤクルトの五十嵐亮太投手や高津臣吾投手、中日の落合英二投手や岩瀬仁紀投手といった「怖い」投手が、巨人には足りないように思うなり。現在の巨人の投手スタッフを見てみると、中継ぎ・抑えで投入される選手は、久保裕也投手、岡島秀樹投手、柏田貴史投手、河本育之投手、サンタナ投手といったところなりか。明らかに、他球団に比べると弱々しい中継ぎ・抑え陣のように思うなりよ。投手分業制の進む現在の野球では、先発完投型の投手を揃えるばかりでなく、こういった中継ぎ・抑え陣も充実させた球団が勝つなりよね。今年の阪神はこの分業体制が非常に上手く機能していることも、躍進の原因だと思うなり。

阪神独走。もちろんファンとしては嬉しいなりが、対巨人戦の対戦成績が13勝4敗と、完全なカモ状態となっているのは何だか寂しい話。もう少し接戦となって、セ・リーグ全体が盛り上がるような状態の方が面白いはずなりよ。来年以降、巨人がもう少ししっかりすることに、あえて期待しておきたいと思いますなり。もちろん最後に優勝さらうのは阪神だと思っているなりが(笑)。

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