イチローを超えられるか? 200本安打に挑む今岡。

2003/08/13 04:48 Written by コジマ

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8月12日現在、.359でリーグ打率トップの今岡誠内野手。昨年は大躍進の.317で右打者では1位だったものの、全体としては5位に甘んじていた。今年はぜひとも首位打者になって欲しいと願っているところに、こんな記事が目に入ったのだ。

今岡内野手の12日までの成績は、100試合で151安打。このままいくと、球団記録の191安打(藤村富美男、1950年)やセ・リーグ記録の192安打(ロバート・ローズ、横浜、1999年)を軽く超え、1994年に当時オリックスに在籍していたイチロー外野手(現シアトル・マリナーズ)が記録した210安打と並ぶというのだ。昨年の160本を越すのは間違いないとして、球団記録、リーグ記録、日本記録まで届くとは、一昨年までの今岡内野手を見て誰が想像できただろうか。

昨年からの躍進の秘密は「引きつけ打法」と呼ばれる、柔らかく手首を使ってバットのヘッド(先)を遅らせてボールを引きつける打ち方(引きつけを起こす打法ではない。あれ? サーですか?)。ヤクルトの若松監督も「打ち損じがないもんな。打ち方が柔らかいんだよね。それに狙い球が絞れているんだよ。いやあ、ホントすごいよ」と絶賛なのだ。

この打法によって、打率どころか本塁打も増えている。一昨年まで年間平均4本だったのが、昨年は15本。今年は、中村勝広氏とぼくが愛する真弓明信氏(現近鉄コーチ)が持つ先頭打者本塁打の球団記録(6本)と並び、初球先頭打者本塁打としては、昨年の松井稼頭央内野手(西武)の3本を抜いて、プロ野球新記録を樹立。「先発キラー」の異名が付いた。

しかし、今日は2安打したが、8月に入ってから成績が下降気味なのが気になる。チームの状態も、今日ようやっと横浜に勝ってロード初勝利したが、濱中おさむ外野手に続いて、桧山進次郎外野手や矢野輝弘捕手の離脱もあり、少なからず今岡内野手の成績に影響しそうだ。

しかし、ここまで来たら、イチロー外野手に並ぶのみならず、新記録をぜひとも達成して欲しいのだ。行け! 今岡! 誠の救世主!

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