大阪旅行 2日目。

2003/08/13 03:27 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


ドタバタ騒ぎから一夜明けて、遂に待ちに待った甲子園に行く日が来たのだ。憧れの“聖地”甲子園。チケットの手配ができないので今まで行けなかったのだけれど、今回は妹の友達で中日ファンのヒデちゃん(関西竜心会所属)にレフト側の自由席ながら、チケットを取ってもらったので、ようやく夢が叶ったのだ。

ぼくも妹も甲子園の阪神戦は初だったので(妹は高校野球は毎年観にいってるらしい)、阪神電車に乗ったときからドキドキ。甲子園口駅の改札を出ると、ぼくは「うほほ〜い!」と走り出してしまった。興奮気味に、駅から球場の途中にある売店でグッズを物色していたのだが、球場のなかで買えばいいやと、矢野捕手の団扇を購入するのみにした。

球場の外観をバックに記念撮影をしてから外野席の入口まで歩いていると、高校野球の「投手関節検査」というものが行われており、今日惜しくも静岡高校に負けてしまった長崎日大高校の監督や投手たちとすれ違う。うお、やっぱ甲子園はスゲエ。

入口でヒデちゃんからチケットを受け取り、中へ入るとPL学園がグランドで練習をしていた。この日の関西地方は快晴。陽射しがとんでもなくまぶしかった。まだ正午前だというのに、結構人が入っているのにビックリした。レフトスタンドのど真ん中に席を取り、応援グッズを買いに行った(ぼくは東京からメガホンを持っていくのを忘れたのだ)。すると、球場内ではショボい店が1軒あるだけ。欲しかったメガホンも首に巻けるマフラータオルもTシャツも何も売っていない。ヒデちゃんに訊くと、
「ああ、球場内では大したもの売ってないんですよねえ。外の売店でみんな買うんですよ」
なんだよ! 東京じゃあ球場のなかでもグッズが沢山売ってるぞ! と心の中で叫んだが後の祭り。1種類しかなかったメガホンと後でふくらましたら穴があきまくってたジェット風船を買って席に戻った。

応援団でも下っ端のヒデちゃんは、やること沢山あるので別れを告げ、妹と2人でこれから試合開始までの6時間、何をすればいいか途方に暮れてしまった。とりあえずビールを飲みながら日陰に避難する。建物の中は、試合開始まで待つ人でごった返していた。ほとんどの人が暑さと退屈さでグッタリしている。かき氷だけをひたすら食べる妹、ぼくはビール、ヤキトリ、ビール、カレー、ビール、かき氷と、おデブちゃんのような時間の過ごし方をして阪神の選手の練習を待った。

4時頃に練習が終わると、最高の場所を見つけた。レフト外野席入口脇にある牢屋のようなところで、日陰なうえ、風がビュンビュン吹いているのだ。そこで約2時間、尻が痛くなるほど座りながら寝ていると、試合が始まった。

試合が7-1の大勝だったこともあり、スタンドは興奮の坩堝だった。周りの人たちとメガホンを叩き合うぼく、後ろのオッチャンに頭を叩かれまくる妹。周りの人とふくらました風船を叩き合うぼく、穴があいていることに気付かずに、7回が始まりそうになって必死に風船に息を吹き込んで酸欠になる妹。それにしても、応援や一体感は東京じゃ決して味わえない素晴らしいものだった(3日後に神宮に観にいったのだけど、ショボショボでなんだか力が抜けてしまったのだ)。阪神というか、野球自体にほとんど興味がない妹が、帰り道に星野監督のマフラータオルを首に巻きながら、ずっと六甲おろしを口ずさんでいたのを見ると、甲子園の魔力を感ぜずにいられないのだ。

そして、梅田駅で、応援歌や六甲おろしを歌いまくる100人近い阪神ファンと、浴衣を着た淀川の花火帰りの人たちが入り混じる異様な光景。スゴイ。やっぱり大阪はサイコーだ。

つづく

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.