朝青龍の休場に脅迫電話が関与?

2003/07/15 02:51 Written by コジマ

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今場所(名古屋場所)で4敗と調子が出ず、ついに「頸部挫傷」を理由に初土俵以来、初めての休場を決めた横綱・朝青龍関。同じモンゴル出身の先輩、前頭・旭鷲山関との確執などで精神的にも参ってそうな横綱に、14日の取り組み前、脅迫電話がかかってきていたのだ。

その脅迫電話は、土俵入り後の午後、男性の声で「朝青龍をモンゴルに帰せ。ケガをさせるぞ」と脅し、爆発物を仕掛けたようなことをほのめかしたらしい。物々しい警備のなかで行われた取り組みで、横綱は金星を献上。結局何事も起こらなかったけど、土俵入りの際、「モンゴルへ帰れ」と書いた紙を持った観客から座布団が投げられ、ヤジも飛んだという。

座布団投げるのはいいんです。ヤジを飛ばすのも、節度を守ればそれそれで「華」なんだから。しかし、「モンゴルへ帰れ」って書いた紙を掲げるなんてのは、こりゃあ嫌がらせなのだ。ただでさえ外国人の力士は協会に差別されたりして、多少なりともコンプレックスを抱いているだろうに、こういう精神的な嫌がらせは許せないのだ。やり方が陰険そのもの。しかも、敗戦後ならまだしも土俵入りの時点で言うなんて、マナー違反も甚だしい。こういうファンは相撲見物に行かないで欲しいのだ。「旭鷲山関の差し金か?」なんて勘ぐったりして。

それにしても、旭鷲山関との確執は深刻なのだ。13日に起きた風呂場での乱闘騒ぎはどちらが悪いかわからない(仲裁に入った魁皇関の証言を鑑みるに、どうも旭鷲山関が悪いような気がする…。ミラーを壊したのが原因かなあ)が、同郷なだけにこうやってイガミ合うのはお互い不本意だろう。早く仲直りしてね。

まあ、朝青龍関が横綱にふさわしくないと言う人の言い分もわかる。江戸時代の勧進相撲では大関が最高位で、横綱という位は強さだけでなく、人格や品位を備えた力士が特別に贈られる称号だったそうな。幕府の大老みたいなもんだ(あれ? ちょっと違うか(笑))。そういった観点でいうと、朝青龍関はちょびっと足りないかな。もともと若い力士に贈られるものではなかったし。

それでもいったん横綱になったら「角番」はないわけだし、風格は後で備わってくるものと長い目で見てあげたいのだ。うむ。文句は横綱審議委員会に、ということで…。

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