都心で「黒タク」が人気。

2003/06/16 03:45 Written by コジマ

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最近、タクシーに乗っているとよく「○○何丁目の○○様、黒タク希望です」という無線を耳にする。「白タク」といえば自家用車(ナンバーが白)で営業する違法タクシーのことだが、「黒タク」とは黒塗りのタクシーのこと。関西などではお馴染みだけれど、都心でタクシーの色といえば赤や黄、緑など派手な色が多く、黒はハイヤーの象徴だった。ところがここ数年、高級感が利用者に受け、人気と共に都心の黒タクも増えているようなのだ。

「同じ料金ならいいクルマに乗りたい」とは誰もが思うことだろう。ぼくも急いでいるときは別だけど、「初乗りが10円安くていいクルマが多い」という理由で個人タクシーを選んでしまう。個人タクシーのクルマは法人タクシーとは比べものにならないくらい乗り心地がよいのだ。しかし、この黒タク、外見が黒いだけでなく、シートやタイヤなど中身も一般の法人タクシーとは違う。個人タクシーの車両にも引けを取らないのだ。

タクシー会社としても、値下げ競争が過熱するなか、「とにかく安いのに乗る!」という人と「料金は従来と変わらなくても乗り心地のよいのがいい!」という人の両方のニーズに応えようというつもりらしい。後者のほうが車両代や維持費が高くても収益率が良さそうだし、黒タクを増やしている法人が多いのもうなづける。

それにしても、黒タクの乗務員とその他の運ちゃんは明らかに違う。言葉遣いも丁寧だ。何か特別に訓練を受けた人なのだろうか。乗務員界のエリートなのかなあ。

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