DVD「アニマトリックス」レビュー。

2003/06/12 11:05 Written by コ○助

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「アニマトリックス」は、映画「マトリックス」シリーズのサイドストーリー的なものとして用意されたアニメ作品。シリーズ第1作の「マトリックス」のプロモーションのためにウォシャウスキー兄弟監督が来日した際に、日本の数々のアニメ制作プロダクションを訪ね、そしてプランが出来上がったと言われている作品なり。

「アニマトリックス」は全部で9つの作品から構成されたDVD。東京・六本木ヒルズで期間限定で上映されていたのでコ○助も観に行ってきたなりが、9つそれぞれ全てが違った個性で、まとめて一気に観ると結構混乱させられるかも(笑)。
この「アニマトリックス」の作品に大きく関わっているのが、マッド・ハウスとスタジオ4℃という、国内外で高い評価を受けている制作会社。
マッド・ハウスが制作に携わっている代表作は手塚治虫の原作をりんたろう監督&大友克洋脚本で映画化したコ○助も大好きな「メトロポリス」、第5回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で大賞を受賞した「千年女優」、カンヌ国際映画祭で絶賛された「茄子 アンダルシアの夏」など。
スタジオ4℃は「AKIRA」の大友克洋監督が総監修した「スプリガン」、同じく大友克洋監督が製作総指揮を手掛けた「MEMORIES」、それにGLAYのプロモーションビデオを手がけたことでも話題となったなりね。
そんな両社の才能が結集し、制作されたのが「アニマトリックス」なわけなり。

「各エピソードの内容もクオリティもばらばらだが、『マトリックス』の世界を別の方向で広げているという意味で、興味深いサブテキストといえそうだ」
「特典解説などにより、マトリックスの製作背景と繋がりを知ることもできるので、そうした製作者側の意図を感じつつ、日米間でのアニメーション受容の違いに思いを馳せるのも面白い」

アニメがダメ、という人にはちょっと厳しいかもしれないなりが、独特な仕上がりを見せている「アニマトリックス」。シリーズのファンなら必見、そうでない人も機会があれば覗いてみると面白いかもしれないなりね。ぜひぜひ。

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