江戸時代初期の大名の食生活が明らかに。

2003/06/03 00:47 Written by コジマ

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江戸時代初期(1617〜1639)に姫路城主だった本多家の京屋敷跡から、骨や貝殻など食材の「ゴミ」が大量に発見されたのだ。その内容は、アワビ、ハマグリ、カキ、ハモ、ブリ、カツオなどの海産物や、シカ、ニワトリなどの獣肉の骨もあるそうで、その食生活の豪華さが偲ばれる。

大名の食生活の豊かさは元禄の頃に庶民と逆転したというけれど、江戸時代初期、しかも「家康に過ぎたるもの」といわれた徳川四天王の一人・本多忠勝の子孫で千姫も嫁した本多15万石の食生活ならば、それはそれは華麗だっただろうなあ。

魚介類はほとんどが瀬戸内海や琵琶湖産だそうだけど、記事にもあるように、傷みの早いカキをどうやって口にしたのだろう。輸送するまえに焼いたり干したりしたのだろうか。うーん。こうしてアレコレ思考を巡らすのが歴史の醍醐味なのだ。

ちなみに千姫と後夫の本多忠刻は、千姫が落城した大坂から江戸へ向かう途中出会い、互いに一目惚れして結ばれたそう。千姫の一生が不幸だったり、あるいはスキャンダラスだったりするので、こういう話はとても心が温まるのだ。

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