韓国でバウリンガルを使用し、犬から事情聴取。

2003/05/26 15:13 Written by

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バウリンガル、覚えてますか?あの犬の鳴き声を判別して、今の犬の気持ちを表示するというおもちゃです。なかなか良くできたおもちゃで、それなりのブームと結構な売り上げがあったのは覚えている方も多いと思います。

そんなバウリンガルを、韓国の警察が事件捜査で使ったんだそうです。バウリンガルが投入されたのは放火殺人事件。誰も目撃者もおらず、手がかりが全くない状態に困った警察が、被害者が育てていたシーズー犬に注目したんだとか。まぁ注目する分には問題ないのですが、このシーズー犬にバウリンガルを付けて、捜査線上に浮かんだ疑わしき人物数人の面通しをさせたんだそうです。

結果として犬の反応は無し。むしろ警察官に吠えたりと散々な結果に終わってしまったんだそうで。まぁそりゃそうでしょうね。これにより警察は地元のメディアから厳しい批判を浴びているんだそうで。それもまた仕方ないですよね。放火殺人という大きな犯罪の調査におもちゃを使ったわけなんですから。そもそもバウリンガルは飼い主とのコミュニケーションを円滑にする目的で作られているので、仮に犬が犯人に対して特別な吠え方をしてもバウリンガルには読みとれないわけでして。

とはいえ、警察が一方的におふざけしてるのかといえば、そうでもないみたいです。このバウリンガルを使った調査には地元放送局の時事番組の提案があったんだそうです。日本でもそういうのありますよね。わけのわからない霊媒師なんかが出てきて、事件を調査するという番組が。そう考えれば、韓国の警察はこの事自体は無意味でも、多くの人に事件を知ってもらえれば情報が集まるかも、という考えもあったのかもしれませんよね。それにしても配慮が欠けてるとは思いますが(笑)。

それにしても、これで事件に無関係な人が巻き込まれなくて良かったです。

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