東京ドームの隣りに作られたラクーア。元々は後楽園ゆうえんちとして親しまれていた場所ですが、今では天然温泉などがある施設としてリニューアルされたのは記憶に新しいところです。夜遅くまでやっている事もあって、一度温泉に入りに行ってみたいと思ってます。
そんな感じに温泉の方がクローズアップされがちですが、新しく作り直されたジェットコースターやお化け屋敷もなかなか楽しいんだそうで。お化け屋敷はテレビで紹介されていたのを観て、面白そうだと思いました。ジェットコースターも建物の間を潜ったりして、狭い敷地に作られた物としてはかなり面白そうな気もします。
そんなラクーアのジェットコースターに問題が出てきたんだそうです。なんでも、周辺住民がジェットコースターや乗客の絶叫の騒音対策を求める公害調停を申請したんだそうです。遊園地に対して公害調停の話が出るのは前例のない事なんだそうでして。
周辺住民によると「ジェットコースターの機械音に絶叫や東京ドームのイベント時の音響が加わると騒音規制値を超えるのは明白」と話しているんだそうで、高さ60メートルの防音壁の設置などを求めているんだとか。対策を取らない場合には法的措置も検討するそうなんですが…。
これ、かなり難しい問題ですよね。実際に自分が住んでいたとしたら文句を言いたくなる気持ちもわかります。東京ドームでコンサートがあると、地鳴りのような音が聞こえる事もありますもんね。とはいえ、そもそもジェットコースターの騒音のレベルには絶叫などは含まないわけです。実際に文京区も「人の声は測定の対象にしない」と言っているわけですし。東京ドームのイベントが重なった時、という話もちょっと強引と思えなくもありません。そういった前提で作られたラクーアからすれば、60メートルの防音壁や営業時間の短縮を求められても「わかりました」とはとても言えないでしょうね。
うーん、この問題どうなるんでしょう?絶叫を加味した騒音という主張は通らないと思いますし、東京ドームのイベント騒音はまた別問題として扱われるような気がします。そうなると住民側としては、一連の施設の騒音をまとめて民事訴訟という流れになるのでしょうね。そこで和解となるかどうかだと思われます。住民側にとっては厳しい状況でしょう。
それにしても一番の問題は、ラクーア側の事前の住民への説明や補償といった根回しのようなものが足りなかったのでしょうね。こういった施設の運営では、周辺住民との関係はかなり重要な部分ですから。
実際にどういう結末になるかはまだわかりませんが、お互い納得できるような案を出して、ラクーアには頑張って欲しいところです。