平成9年5月に神戸で起きた連続児童殺傷事件で逮捕された、酒鬼薔薇聖斗を覚えてますか?11歳の男児の頭部を切断し、中学校の前に置いたり、マスコミに犯行声明を送るなどの猟奇的な犯罪を行ったのは、当時14歳の酒鬼薔薇聖斗を名乗る男でした。
男は逮捕後、関東医療少年院に収容されて、この6年間を過ごしたわけですが、今秋にも仮退院し、社会での保護観察の処遇に移行する可能性が高いことがわかったんだそうです。当時中学生だった男は現在20歳。もうあの事件から6年も経つのですね。時の流れの早さを感じます。
男は、収容当初「死にたい」という発言を繰り返すなど、更正するような状態ではなかったのですが、スタッフや他の少年達と話すようになり、次第に更正への道を歩んでいたんだそうです。
現在では、
「社会復帰して、罪を一生かけて償い続けたい」
「遺族に手紙を書いたり、直接あって謝罪したい」
「よく覚えているが、あのころの自分のイメージはまるで夢まぼろし。『犯罪によって自己の存在を確認しようとした』ことが理解できない」
「家族から、帰って来いと言われるのはありがたいが、おめおめと帰りにくい気持ちがある」
などと話しているそうで、精神障害の兆候もないというという事です。そういった事情もあり、仮退院に向けて、贖罪教育や対人関係のための最終的な処遇を受けていて、仮退院後の就職先探しなども行われているんだそうです。
記事の通り、これから時間をかけて保護観察付きの社会復帰となっていくのでしょう。贖罪というのは難しいものです。男もこれからの人生でずっと贖罪を続けていかなければいけません。そして、ずっと酒鬼薔薇という過去の自分を背負って生きていかなければならないのですよね。
本当にこういった事件は無くなって欲しいです。