爆発物を持ち帰ろうとしたのは疲労のせい。毎日新聞の検証。

2003/05/10 20:30 Written by

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アンマンの国際空港で起きた、毎日新聞記者の手荷物爆発事件ですが、ここに来てまた凄い話が出てきました。毎日新聞は10日の朝刊で今回の事件の検証記事を掲載したのですが、この検証記事の中で、今回毎日新聞の五味記者が不発弾を持ち帰ろうとした動機について、「精神的、肉体的疲労が蓄積、正常な判断能力を一時的に失っていたのではないかと推測している」という事が書かれているそうなんです。

いやはや何と言いますか…。ちょっとそういう見解は良くないですよね。そんな事言ったら現地でレポートをした記者・ジャーナリストみんなが疲労困ぱいだったわけですし。不発弾に近づかない・触らないというのは、普通の人が考えても当たり前だと思います。戦争を伝える記者が「そんな事思わなかった」というのは話にもなりませんよね。

飛行機に持ち込もうとした事が判断力を失っていたと言いたいのかもしれませんが、それ以前に不発弾を投げ合って遊んだという話もあるわけですし、ちょっと戦争をしている場所に行く心構えがなってなかったとしか言いようがありませんよね。フセインの写真と不発弾をおみやげにだなんて、配慮が足らないと言いますか…。そもそも戦争を取材に行って、おみやげという考え自体が、五味記者の心構えの欠如を感じます。

被害者への充分な賠償と謝罪はもちろん、事件の原因調査や今後の対策なども、しっかりとするべきですよね。これで日本の報道関係者が世界から白い目で見られる事の無いように、キチンとした調査と報道を願いたいですね。

asahi.comによる事件の記事をまとめた特集。
//www.asahi.com/special/mainichi/index.html

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