日弁連のシンポジウムで、取り調べの実態を紹介。

2003/05/10 19:37 Written by

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日弁連が行ったシンポジウムの中で、大阪の刑事弁護のベテラン弁護士が、二十数年間の調査などをまとめた、警察官による取り調べの実例を紹介したんだそうです。この内容が凄いんですよ。

・起立や正座を長時間繰り返させ、「私はクズです」と叫ばせる。
・「窓から飛び降りて死ね」と迫る。
・鉛筆を容疑者の指の間に挟み、その手を強く握る。

など、聞いてるだけで辛くなってくる事例を紹介したそうなんです。警察官による容疑者の取り調べは、そういった拷問的な事や暴力などは当然禁止でして、紳士的に行わなければいけないんですよね。踊る大捜査線でも、取調中に容疑者の襟を掴みあげる刑事に「取調中の暴力行為は内規違反だ!」とやめさせようとするシーンがありましたし。

とはいえ、やはり現実の現場ではそういった事が行われる事もあるわけですね。今回の紹介の中では「ひげを一本一本抜く」というものもあったそうで…。うぅ、想像するだけで地味だけど凄く辛そうです…。

逆に、「アイスクリームを食べさせる」「容疑者の誕生日にコーヒーカップを贈る」「警察署の屋上から花火大会を観賞させる」などという、容疑者の良心に訴えかけるような懐柔策が行われる事もあるようで、刑事ドラマみたいで少し感動的ですね。

それにしてもこの問題は難しいですよね。まぁ当然として取り調べ中に暴力や拷問なんていけないに決まっているのですが、某事件のように「むしゃくしゃしてたから小学生を殺してやった。別に大人でも殺せた」なんて目の前で言われて、悪びれる様子も無いような容疑者だったら、張り手の一発でもしてしまいたくなりますよね…。もちろんそんな事を思っても手を出さずに職務を行えるのが警察官の条件なのですが。う〜ん、絶対に僕は警察官にはなれませんね。無論向こうから願い下げでしょうが(笑)。

これまた踊る大捜査線で「警察官は容疑者を憎んではいけない。この仕事は憎しみ合いじゃなく助け合いなんだ」というような泣かせるセリフがあるのですが、そういう警察官ばかりだったら日本の警察は良くなるんでしょうね。なんにせよ、冒頭で紹介したような凄惨な取り調べをするような警察官はバンバン処分してもらいたいものです。

あぁ警察官て大変です…。

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