今日から健康増進法施行。

2003/05/01 20:36 Written by

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先日秋葉原を歩いていたら23歳のクセに迷子になり、狭い路地に迷い込んだら、路上喫煙をしていたサラリーマンがいまして、僕を見て一瞬「はっ!」とした表情を見せました。きっとあの時のサラリーマンは高校生の頃に喫煙を先生に見つかったような気持ちになったでしょうね(笑)。

そんな感じで喫煙者の肩身が狭くなっている最近の日本ですが、本日より健康増進法が施行されました。これは他人のタバコの煙を吸わされる受動喫煙の防止を法的に義務づけたもので、多数の人が利用する施設が対象となっています。

内容としては、多数の人が利用する駅などでは完全禁煙が望ましいとされているわけで、分煙にする場合でも空気清浄機を設置すればOKというわけではなく、完全に煙が漏れないようにするべきとされているんですね。かなり厳しい要求ですが、現時点では罰則がない健康増進法ですから、完全に普及するまではまだ時間がかかりそうです。

といったわけで、本日の施行を受け、関東の私鉄10社730全駅の喫煙所と灰皿の撤去が行われたそうです。タバコの臭いが消え、非喫煙者の利用客はかなり快適になったようでなによりです。

とはいえ、asahi.comの記事では、小田急が行ったアンケートで「全駅終日禁煙にすべきだ」との回答が半分余りを占めた、という話が紹介されて、さも禁煙ムード全開といった感じを出しているのですが、半分は全駅終日禁煙にしなくても良いと思ってるわけで、ちょっと強引な感があります。事実、今でもちょっと都心から外れた駅では、ホームの端っこの屋根も無いような部分に灰皿が置かれているような冷遇状態もあるわけで、灰皿の撤去はともかく喫煙所ぐらいは残してあげてもよかったのではないでしょうか…。少なくとも嫌煙ムードが高まるまでは、ガンガンと喫煙できるように、ホームにタバコの販売機と灰皿を置いたりしてたわけですから。

確かに乗車待ちの列で喫煙し、電車に乗る寸前にホームと電車の間にポイ捨てするような人は論外ですが、喫煙者の中にも人に迷惑のかかりそうな場所では吸わない、と心がけてる人もいるわけですから、そういった人のためにも喫煙所は設けてあげたら良いのにと思いました。

タバコ税は喫煙者の医療保険から考えると、損をしているという話ですが、路上や公共施設での禁煙を法で定めるなら、その代わりに喫煙所を設置するためにタバコ税から補助を出してあげても良かったのではないかと思います。

何となく世間のムードに合わせて一気に、といった感じはあまり気持ちよくないですよねぇ…。まぁ駅の空気が良くなった事は凄く良い事だと思いますが。

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