米大統領、きょうの10時にイラクへの最後通告の演説。

2003/03/18 04:21 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


今日の10時にブッシュ米大統領が行う予定の全米に向けた演説で、イラクに対する最後通告をするそうだ。攻撃開始は、早ければ今週半ばになるもよう。

石油が欲しくて戦争するアメリカ、それにオモネるイギリス・スペイン、追従してるのに重要な会議の席にすら着かせてもらえない日本、やめろと言われているのに兵器をつくりまくるイラク、石油の利権を守るために攻撃を反対しているロシア・フランス・中国、どれもこれも頭にくるのだ。

ぼくは戦争に反対しない。国と国とが意地を張り合って、他に手立てがないならやむをえないだろう。逆に究極の立場に追い込まれて「えー、戦争なんてヤダ」なんて言う国民は、あまりよろしくないのではなかろうか。だけどそれは、「それまであらゆる手を尽くしてダメだった場合」に限る。話し合いの余地がたっぷり残されているのに、国連決議を無視して戦争を起こす今回のアメリカの行動は、絶対に支持されるべきものではないのだ。

石油が欲しいなら「ぼくたち、イラクの石油の権利が欲しいんだもんね。メジャーの権威を復活させるんだもんね」と正直に言えばいいのに、「いや、彼の国は悪の権化である。それゆえ世界の警察のわれわれが叩かなきゃいけないのであーる」というバレバレの「大義名分」を押し立てるなんて、うーん、やはり比興なのだ。かつての日本の行いに賛同するわけではないけど、太平洋戦争当時の「五族協和」「八紘一宇」なんかのほうが、本気で思ってた人がいただけマシなのだ。米政府で、イラクを「悪の枢軸」と本気で思ってる人なんていないでしょ。

しかし、これだけ世界中に反対されている戦争はなかったのではなかろうか。世界の批判を浴びながらわが道をゆくアメリカ。その先にどんな青写真が描かれているのだろうか。そして、わが日本の立場は…。

外国人だけでなく、自国民にも「バカ」と揶揄されているブッシュ大統領がどんな演説をするか、とても興味深い。また「伝説」をつくるような発言は飛び出るのだろうか。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.