航空管制システムがダウン、遅延欠航が相次ぐ。

2003/03/01 18:00 Written by

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国土交通省東京航空交通管制部という長い名前の施設。これが一体どういうところかというと、「我が国の管轄する空域の約70%を担当しており、おもに計器をみながら、航空路という『空の道』を飛ぶ航空機に対して、交通の安全と円滑な流れを維持するための仕事を行っています」(公式サイトより)ということで、航空機が安全に飛ぶために、なくてはならない施設なんだそうです。そんな重要な施設のシステムがダウンしてしまって、空港が大混乱になってしまったというのが、このニュースなわけで。

システムがダウンしたのは午前7時。ダウンしたのはフライトプラン(飛行計画)のデータを処理するシステムだったために、全国の空港で約20分間出発便が離陸できない状態になってしまったんだとか。

システムは約1時間後に復旧したものの、空港は大混乱。午後2時半現在で、720便以上が30分以上も出発に遅れ、欠航も120便以上だというのだから、今回の影響の大きさがわかります。

いやはや、やはりコンピュータはこういう時に怖いですね…。そんな重要な施設でバックアップとかは無かったの?」という疑問もありますが、同施設にはバックアップ用を含めて2系統のシステムがあり、その両方がダウンしてしまったそうで。しかも、98年1月にも今回と同じように両方がダウンしてしまうトラブルがあったんだとか。

国交省の説明によると、コンピューター自体に問題はなく、1日から防衛庁と飛行計画データを共有するプログラムを変更したことが影響した可能性があるという事なんですが、だからしょうがないでは済まない問題ですからね。一般企業だって「パソコンがフリーズしたので仕事に影響が…」なんて言い訳にもならないわけですし、一歩間違えば大惨事を起こしかねない施設なので、もっと徹底して管理してもらいたいものです。

安定したコンピュータというのは、実は大変な価値がある物ですので、皆さんもパソコン購入の際は…って話が脱線してしまいましたが、国土交通省東京航空交通管制部には今後気を付けてもらいたいという事です。

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