今年のセンバツで注目されている宮城の東北高校。昨年のドラフトの目玉、ヤクルト・スワローズの高井雄平投手に続く「怪物」が話題になっているのだ。とにかくデカい。194センチの怪物候補の名前はダルビッシュ・有選手。お父さんがイラン人、お母さんが日本人のハーフだ。
194センチ、78キロの恵まれた体格から最速147キロの速球を繰り出し、昨秋の明治神宮大会準々決勝で、1年生ながら12奪三振の完封を成し遂げた。球種もスライダー、カーブ、シュート、ナックルなど豊富。東北高校の若生正廣監督も「投手に必要なものをすべて持っている」と絶賛。2年生になるセンバツでの活躍が楽しみなのだ。
お父さんのファルサさんは元サッカー選手。中学生でイラン代表の練習に参加し、将来を嘱望された選手だったそうだが、大学生でアメリカ留学した際にイラン革命が起こり、理由もはっきりしないままフロリダ州選抜チームから外される。「好きな野球ができることを幸せだと思いなさい」というお父さんの言葉を胸に、ダルビッシュ選手には頑張ってほしい。
出身は大阪だそうで、気が早い話だけど、タテジマのユニホームを着けてプレーする姿をぜひともみたいのだ。