タカラが1.5インチのテレビ付きミニチュアを発売。

2003/02/22 04:32 Written by コジマ

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『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公・両さんの、少年時代のエピソードに出てきそうな昭和30年代の茶の間。そのミニチュア「昭和テレビジョン」が、実際に放送が視聴できる1.5インチ液晶テレビ付きで9月に、玩具メーカーのタカラから発売される。価格は1万9800円だそうな。

ぼくはミニチュア好きのばあちゃんの影響で、小さくて精巧なものが大好きなのだ。東武ワールドスクエアや江戸東京博物館だけでなく、区役所などにある建物の模型まで「ほほう」と見入ってしまう。江戸好き、ミニチュア好きのぼくにとって、東京・両国にある江戸東京博物館はまさに天国で、「御家人斬九郎」のエンディングバックに使われていた「両国橋西詰」のミニチュアの前で2時間動かなくなり、一緒に行った友達を閉口させたものだった。

日本人にはもともとミニチュアを愛好する精神があるらしく、その技術が花開いた江戸時代では「江戸細工」と呼ばれるミニチュアを集めるのがひとつのステータスだったそうだ。細工師の技術がとても珍重され、名工がつくる90ミリほどのタンスが本物の十倍以上の値がつくほど。現在もいろんなところで展覧会をやっている最後の江戸細工師・故四代目夏太郎小林礫斎の作品は、ミニチュアに興味がない人でも言葉を失うほどすばらしい。江戸細工は江戸の粋と洒脱な精神の結晶なのだ。

閑話休題。

今回の「昭和テレビジョン」だが、ダイヤル式のツマミが付いていて選局や音量調節ができるというから、かなり精巧のよう。ただ目玉がテレビなだけに、他の調度品のできが気になるところ。1万9800円が高いか安いか。実際手にとってみないとわからないのだ。

ちなみに、東京・浅草の「助六」という店で江戸細工が買える。おもちゃだけでなく、簡単なジオラマみたいなものも置いてあってとても楽しい。かなり狭い店内だが、見学だけでもOK(かなり嫌がられるが)なので、興味がある人はゼヒ。

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