あまりに身勝手なミラー選手の契約不履行に、飼い殺し状態も辞さないと当初は強硬姿勢だった中日なりが、結局は大リーグ選手会の圧力などもあって折れるかたちで決着することになったなりね。中日にとっては金銭的なものは全て返ってくるので痛手はないなりが、今季4番を任せられる大砲として獲得に成功していたミラー選手を手放すことになったのは、戦力的に大きな痛手。山田監督も頭が痛いところなり。
今回の中日とミラー選手のトラブルの原因はいくつか考えられるなりが、ひとつはミラー選手側が挙げている「朝鮮半島有事への懸念」。これは単に野球の話では無いので何とも言えないなりが、ミラー選手の父親がこれを理由に強硬に来日に反対していたなりよね。でもミラー選手と中日が一旦は契約に至ったのが1月のこと。その時点で既に北朝鮮の動きはある程度見えていたはずなので、来日したくないことの言い訳にしか聞こえなくも無いなりか。
もうひとつの原因は、日米間の協定の不備。日米間の選手契約には「日本球界入りが決まった選手がウエーバーにかかった場合、大リーグの球団は獲得の意思を示さない」という紳士協定があるなりが、これはあくまでも紳士協定なので、ペナルティが発生するような規約では無いなりね。暗黙のルールに近いものがあるので、いつ破られても、そう文句が言えないというものだったりするなり。なので、今回は中日入りが決まっていたミラー選手に対して、紳士協定に則ればレッドソックスが獲得に名乗りを上げることは許されないことなりが、レッドソックスは紳士では無かった・・・ということなりね。ここら辺もちゃんと明確な規定を作らないと、後々に大きな禍根を残すことになりかねないので、今回のミラー問題を教訓に、早くルールを整備して欲しいものなり。
で、結局ミラー選手は希望通りレッドソックスへ。中日はカージナルスのアレックス・オチョア外野手獲得へ。これで一応決着なり。