ホームに飛び込み「怖くなって」退避、奇跡的に助かる。

2003/02/15 04:28 Written by コジマ

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京都で起こった事件なのだ。時速100キロの快速電車が通過する直前に、49歳の男性が線路に飛び込んだ。ところがこの人、急に怖くなってレールの間に倒れ込み、その上を電車が通過した。車両と地面の間は33センチ。オジさんピンチ! しかし、奇跡的に無傷で助かった。

なんだかトホホなニュースだが、オジさんが無事でなによりなのだ。ぼくはこういった飛び込みの現場に何度か居合わせたことがあるが、なんというか、非常に凄惨でたくさんの人にも迷惑をかけるし、遺族にとっても普通に死ぬよりものすごくつらいだろう。飛び込みじゃないにしても、そもそも自殺というのは、家族や友人に与えるショックが計り知れないほど大きいのだ。先日もネットで呼びかけて集団自殺するっていう事件が起きたが、残された人たちはどんな気持ちだっただろう。

生きるのって本当につらいと思う。苦しいことのほうが絶対的に多いし、生きるのがイヤになる人の気持ちもよくわかる。それはどんなに成功している人においてもそうだろう。でもね、生きるって(宗教的なイミではなく)修行だと思う。修行だから次々と困難がやってくるんじゃないかなあ。大阪に住んでいる妹から聞いたのだが、関西ローカルの番組であるおじいさんにレポーターが「ぼく今年厄年だからお祓いに行こうと思ってるんです」と言うと、おじいさんは「厄なんて払っちゃダメだ! 厄ってのは人間が大きくならなきゃいけない節目にやってくるんだ。払っちまったら成長できねえだろう!」と怒ったそうな。たぶん関西弁で。あらゆる困難に立ち向かって成長する。そんな修行を途中で投げ出したらダメだ。と思うぞ。

それはそうとこのオジさん、99本の電車を最大13分遅らせて、約3万3000人に影響したというから、鉄道会社からいったいいくら請求されるんだろう。とても心配なのだ。

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