スポーツ誌「Number」のWebサイトに掲載された、乙武洋匡が聞き手の貴乃花親方インタビューなり。乙武洋匡はご存知の通り現在スポーツライターとして活動を行っているなりが、「Number」では連載を持っているなりね。これまでの取材対象はサッカーや野球の選手が多かったように思うなりが、そういう意味では貴乃花親方とのインタビューは何だか新鮮なものがあるなり。
「横綱って、負け越したらもう終わりですからね。毎回、勝負をかけて、それでダメなら引退しよう。横綱になった時から、常にそうした思いで相撲を取ってきました」
「力の限界を感じた時には、即、引退後の人生に移れるような自分でいたいと常に思っていたので、あまり後に残さず、悔いのないようにとやってきた。だから、今はこうして清々しい気持ちでいられるのでしょう」
「人を嫌いになることはあっても、相撲を嫌いになることはないですね」
「礼に始まり、礼に終わる。相撲とは……日本人の心だと思います」
「相撲の中にこそ自分の命があると思っていますから」などなど。
以前は「寡黙な人」という印象の強かった貴乃花親方なりが、引退した直後から人が変わったように多くの媒体に出て、心境などを語りまくっているなりよね。話すだけでなく、何だかよく笑うじゃないなりか。兄の若乃花同様、本当は気さくな感じの、話好きな人だったのかもしれないなり。それにしても平成の大横綱と言われるだけあって、言葉の節々には相撲に対する愛情がにじみ出ているなりよね。相撲界を去って二度と戻ることのできない、どこかの兄ちゃんとは大違いなり。
ところで全然関係ないなりが、コ○助は昔から二子山部屋のある東京・中野界隈をウロウロとすることが多いので、何度か貴乃花も見かけたことがあったなりよ。まだデビューしたての頃と、横綱になってからとでは全然体つきが違っていて、結構ビックリしたことがあったなり。やはり横綱ともなると、身体が大きくなくては辛いものがあるなりよね。そういう意味でも、長年かけて進化を続けて来た証が身体に出ていたとも言えるわけなり。
それはともかく、平成の大横綱が土俵を去り、頭を抱えているのは相撲協会。ただでさえ苦しい興行が、スター不在となってさらに苦しくなること間違い無しなので、今後は相撲協会の営業努力、人気喚起策の発案など急務になってくるなりね。コ○助もかつて千代の富士が横綱だった時代に、国技館の枡席に連れて行ってもらって相撲を生で実際に観たことが何度かあったなりが、結構面白いものなりよ。最後に座布団投げるのも楽しいし(注:投げちゃいけないなり)。国技の相撲を守るためにも、何とかして欲しいものなり。