公式戦デビュー3戦目となったバイエルン戦。初ゴールを決めた上に、ゴールを守っていたオリバー・カーン選手の連続無失点記録をストップさせるという快挙だったことから、ドイツ地元紙もかなり盛り上げているようなり。そんな「スシボンバーフィーバー」が早くも訪れている高原選手が、試合後に記者会見で心境などを語ったなり。
「カーン相手に決められてうれしい。カーン相手で誇り? もちろん。これで自信がついた」
「あれだけセンタリングがピタリと合ったのは初めて。それを決めて、チームに貢献できたことが一番大きかった。大きいゴールを決められたと思う」
「(他の選手は)すごく喜んでくれた。ズーパー、ゼア・グート(ドイツ語で「最高」)とかいってくれたし、抱きしめられたり」
これまで海外に移籍した日本人選手の誰もが苦しんできている初得点への道のり。初得点が全ての目標では無いなりが、これを取らないことにはチームメイトにも認められず、チームにとけ込むことができずに悪い状況を生むことになってしまうなりよね。特に日本人選手は海外移籍が決まると日本のマスコミが大挙して現地入り。連日の報道合戦でフィーバーの一翼を担ってしまうため、実体の無い(結果を出していないのにスター扱いとなってしまう)状況を生むことから、非常にやりにくいはず。そんな中で、早い段階で結果を出すことができたのは「良かった」の一言に尽きるなり。
次節以降もスタメンで起用されると思われるなりが、初得点で終わることなく、今後のゴールラッシュに期待したいものなり。
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川淵三郎会長が絶賛(毎日新聞)「カーン相手の1点は、ほかの試合でハットトリックするくらいのこと」
「日本でストライカーと言えるのは高原だけ。ハンブルガーSVのレギュラーを取れば(次のワールドカップまでの)3年半は明るい」
まあ1点は1点のような気もするなりが、川淵会長もご満悦のようで。日本代表には得点をガンガン決めるというイメージのFWの選手がなかなか出て来ないだけに、高原選手の海外での経験が代表に還元されて、代表の試合でもたくさんのゴールシーンを見ることができると、今から期待しておきたいなり。
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オリバー・カーン選手「苦々しい思いだ」(サンケイスポーツ)「800分以上、無失点が自分の目標だった。いつの日かゴールは許すものだが、最後の失点は本当に悲しい。もっと記録を更新できたはずだったのに・・・」
かなり意気消沈のご様子。カーン選手はW杯閉幕後に若干スランプ状態に陥っていたこともあったようで、「W杯燃え尽き症候群」なんて言われたこともあったようなりが、ここ数ヶ月は再び好調を取り戻してきていたなりね。今回高原選手によってストップした連続無失点記録は結局「802分」。試合数にすると7試合完封+αといったところ。やっぱり凄い選手なり。