ドジャースの野茂英雄投手や、今季からオリックスでプレーをする吉井理人投手と、近鉄時代からの親友としておなじみの佐野投手なりが、入団テストに合格して、晴れてオリックスへの入団が決定したなり。契約金は0円、年俸は500万円、背番号は「68」。
佐野投手は1991年に近鉄に入団し、中継ぎのエースとして活躍。中継ぎ投手としては史上初めての1億円プレーヤーに上り詰めたなりが、1999年オフに中日と近鉄の3対3による大型トレードで中日に移籍(中日 門倉健投手、古池拓一投手、東瀬耕太郎投手←→近鉄 小池秀郎投手、佐野重樹投手、善村一仁内野手)。中日では起用法などを巡って現場と対立したこともあったようで、結果を残すことができずに1年で解雇されてしまったなり。その後2001年、2002年は野茂投手らがオーナーを務めるアメリカ独立リーグのエルマイラでプレーし、メジャーへの移籍or日本球界復帰を視野に入れていたなりね。
愛嬌のあるキャラクター性だけでなく、中継ぎとしてしっかりとした成績を残してきた佐野投手。なんでも今回のオリックスの入団テストでは以前の球のキレがかなり戻ってきていると専らの評判のようなので、吉井理人投手、鈴木誠投手と共に「逆輸入投手」として結果を残すことができれば良いなりね。
☆@page.NOMO.com(Numberのサイト上の野茂投手コンテンツ)に掲載された
野茂投手と佐野投手の対談の前編(2002年11月)と
後編(2002年12月)「前はクビになったらショックやったけど、今年は自分に自信がある」
「今年に関しては、しっかりトレーニングしてきたし、手ごたえあったし、精いっぱいやってきたから、それであかんかったらしゃーないっていう気持ちにはなってる」
「僕自身、この1年頑張ったおかげで自分自身に自信が持てて、何度リリースされてもぜんぜん不安じゃなかったし、自分を信じてやってこれた」
中日解雇後にアメリカに渡ったことによって、トレーニングの方法も精神的な面も改善してきたようなりね。昨年は入団することはできなかったとはいえ、メジャーの合同トライアウトにチャレンジし、かなりの自信を付けていたようなり。現在34歳。中継ぎ投手は長い人は30代後半までプレーを続けることもしばしばなので、頑張って活躍して欲しいものなり。
☆佐野慈紀(重樹)投手のこれまでの成績
1991年(近鉄)38試合6勝2敗2セーブ 防御率3.82
1992年(近鉄)31試合4勝2敗1セーブ 防御率4.19
1993年(近鉄)43試合2勝3敗3セーブ 防御率2.00
1994年(近鉄)47試合8勝4敗2セーブ 防御率3.47
1995年(近鉄)44試合10勝4敗6セーブ 防御率3.50
1996年(近鉄)57試合5勝3敗7セーブ 防御率2.95
1997年(近鉄)52試合2勝5敗5セーブ 防御率3.91
1999年(近鉄)28試合3勝8敗1セーブ 防御率5.47
2000年(中日)11試合1勝0敗0セーブ 防御率8.10