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【「嗤う伊右衛門」チョコレート 2004.02.14】 (取材・文 Narinari.com取材班)

映画「嗤う伊右衛門」とは

 「世界のニナガワ」こと、蜷川幸雄監督。初監督作品の「海よ、お前が−帆船日本丸の青春」(1980年)、第2作の「魔性の夏 四谷怪談」(1981年)は舞台同様、難解な演出が一般受けせずに興行的にも、評価もイマイチ。それから20年近く経て製作された松浦亜弥と嵐の二宮和也が主演の第3作「青の炎」は、「ニナガワがアイドルを起用して映画を!?」と驚かれたものの、一転してYahoo!ムービーのユーザーレビュー評価トップを独走するほど、一部ではかなり高い評価を受けた作品となりました。

 そして京極夏彦の原作を映画化した第4作の「嗤う伊右衛門」。唐沢寿明と小雪を主演に迎え、挑んだのは「四谷怪談」の世界。そう、第2作でも題材として取り上げた「四谷怪談」に再び挑んだ作品なのです。

 蜷川幸雄監督が「嗤う伊右衛門」で描いたのは、ミステリーとホラーの要素を交えながらの「究極の恋愛」。定番の「四谷怪談」をモチーフにしながら、まったく異なる物語を創り出しています。そう、これは「究極の恋愛」映画。恋愛……だからバレンタイン? と、いうわけで「嗤う伊右衛門」とコラボレーションしたチョコレートが登場したのです。

「嗤う伊右衛門」×「ル ショコラ ドゥ アッシュ」

 洋菓子の世界でその名を知らない人はいないと言われるパティシエの辻口博啓氏。辻口氏がオーナーシェフをつとめる東京・自由が丘のパティスリー「Mont St. Clair(モンサンクレール)」や「自由が丘ロール屋」は連日行列ができることで有名ですが、その辻口氏が六本木ヒルズにオープンしたチョコレート専門店が「Le CHOCOLAT DE H(ル ショコラ ドゥ アッシュ)」なのです。

 辻口氏の簡単な経歴をご紹介します。

 1967年3月24日、石川県生まれ。和菓子屋の長男として生まれた辻口氏は、幼いころから和菓子の世界に魅力を感じていたものの、小学校のときに友だちの誕生パーティで食べたケーキの味を忘れることができず、パティシエを目指すことに。18歳のときに都内のフランス菓子店で修業を始め、南フランス・ラングドック地方の「パティスリー・ベルダン」などで修業。お菓子のワールドカップこと「クープ・ド・インターナショナル」の世界大会に日本代表として4度出場し、優勝を含め多くの賞を獲得している、世界的なパティシエ。

 つまり、演劇の演出で「世界のニナガワ」と呼ばれる蜷川幸雄監督と、世界的なパティシエ・辻口博啓氏という、その世界でトップをひた走る二人によるコラボレーションが実現したといえるのです。

六本木ヒルズ限定販売

 さて、そんなすごいチョコレート、気になるじゃありませんか。なんでも六本木ヒルズのヴァージンシネマズ六本木と、「ル ショコラ ドゥ アッシュ」の店頭の2か所でしか扱っていないということで、早速調査をするべく、ヴァージンシネマズ六本木の方に行ってきました。(※1週間の期間限定で販売されていたため、現在は販売されていません)

 ドリンクなどを販売するカウンターで「『嗤う伊右衛門チョコ』ください」というと、店員さんがあたふたとし始めました。どこにあったっけな、という動きを見せる店員さん。世界的なコラボチョコなのに、あまり売れていないような印象をビシビシと受けます(笑)。その店員さんがカウンター業務に不慣れだっただけなのかもしれませんが……。価格が1,000円もするということも、もしかしたら手を出しにくくしているのかもしれません。

 家に持ち帰って袋から取り出してみると。あらら、かなり小さいんですよ、これ。「たまごっち」との比較で分かるように、手のひらにすっぽりと入る程度の大きさです。これで1,000円。

 全然関係ないのですが、白い「たまごっち」。当時手に入れるのが大変だった代物です。今となってはサイズ比較くらいしか使い道がないのですが(笑)。

 パッケージを開けてみると、写真ではちょっとわかりにくいですが、赤い斑点のような模様が入ったチョコレートがひとつ。そう、ひとつなのです。「ル ショコラ ドゥ アッシュ」のチョコレートは高い、高いという話は聞いていましたが、まさか1,000円でひとつしか入っていないとは思いませんでした(笑)。こりゃ、びっくりだ……。

 味のほうはというと。口に含むとすぐにオー・ド・ヴィ(フランスのブランデー)の香りが広がって、あっさりしたクーベルチュールで、食べ終わっても嫌な「クドさ」がありませんでした。甘味も抑えてあり、ハチミツの優しい甘さが口に広がります。生クリームを多く使われているのか、中がトロっとしてるのも特徴。とてもおいしいチョコレートでした。

 「嗤う伊右衛門」チョコはもう販売していませんが、間違いなく美味しい「ル ショコラ ドゥ アッシュ」のチョコレート。六本木ヒルズにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。

☆「嗤う伊右衛門」を理解するための関連サイト
嗤う伊右衛門 …… 公式ページ
LE CHOCOLAT DE H(ル ショコラ ドゥ アッシュ) …… ショップ詳細。六本木ヒルズ
Mont St. Clair(モンサンクレール) …… 公式ページ
自由が丘ロール屋 …… ケーキの紹介。 デリシャスWeb