“免許返納OK”平均は80歳、年齢高いほど運転に自信

2019/02/07 02:37 Written by Narinari.com編集部

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高齢者による交通事故のニュースや、“免許返納”が話題になることが多い昨今。昨年10月より「家族みんなで 無くそう逆走」プロジェクトをスタートさせているNEXCO東日本は2月6日、「逆走・免許返納に関する意識調査」の結果を発表した。

この調査は、高齢ドライバー(65歳以上男女104名)と、65歳以上のドライバーを親に持つ子ども世代(30〜50代男女312名)に対して実施したもの。まず、高齢ドライバーに「車の運転に自信はありますか?」と質問したところ。76.0%が「自信がある」と回答、特に高齢“男性”のドライバーは80.7%が「自信あり」と回答した。

さらに、年齢別で確認したところ、66〜69歳のドライバーは73.5%、70〜74歳は75.0%、75歳以上は79.4%と、年齢が高くなるほど「自信がある」傾向が明らかになった。また、「免許を返納しても良いと思う年齢」を聞いたところ、平均は約80歳に。車の運転には自信があり、80歳までは車の運転は現役でいたいと思っている高齢ドライバーが多いことがうかがえる。

次に、多発している高齢ドライバーの逆走について、高齢ドライバーたちはどう思っているのかを探るべく、「高速道路での逆走のうち66%が65歳以上のドライバーによるもの」というデータの感想を聞く形で質問したところ、「自分も車を運転するので関係ある」という回答が58.7%、「自分は逆走を起こさないと思うので関係ない」という回答が35.6%、また、「高速道路は利用しない」「わからない」などの回答を含む「その他」が5.8%という結果に。

高速道路での高齢ドライバーの逆走を、自分にも関係ある問題として考えているドライバーが多かったものの、約4割は「自分とは関係ない・興味ない」と考えていることが伺える結果となった。

続けて、65歳以上のドライバーを親に持つ30〜50代(子ども世代)に、「親の車の運転が危ない」と本人に伝えたことがあるかを聞いたところ、8割以上が「伝えたことがある」と回答。一方、高齢ドライバーに、自身の車の運転について、子どもから「危ない」「気を付けた方がいい」など伝えられたことがあるかを聞いたところ、 約76%の高齢ドライバーは「伝えられたことがない」と答えた。子ども世代は高齢ドライバーに車の運転に対して注意喚起をしているものの、高齢ドライバーは、自身の運転に自信がある人が多いからか、“心配”が伝わっていない可能性がある。

そして、子ども世代に、「免許返納について親と話したことがあるか」を聞いたところ、「父親と話したことがある」31.8%、「母親と話したことがある」38.0%となり、母親の方が話している傾向が強く出ることに。また、免許返納について話し合った際の年齢は、父親は「年齢80〜84歳」が最も多く約5割。一方母親は「年齢75〜79歳」が多く約6割となり、父親より母親の方が年齢が若いうちに免許返納について話している傾向がみられた。



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