渡辺謙と大沢たかお、英国の“聖地”で初共演へ

2018/04/04 08:54 Written by Narinari.com編集部

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俳優の渡辺謙(58歳)と大沢たかお(50歳)が、“ミュージカルの聖地”英ロンドンのウエスト・エンドでのミュージカル「The King and I(王様と私)」にて、初共演を果たすことがわかった。

米ニューヨークのリンカーン・センター16か月の公演と、ソールドアウトを記録したアメリカツアーを経た「王様と私」。2018年はロンドンで公演が行われるが、“ブロードウェイ・ミュージカルの女王”ことケリー・オハラ(アンナ役)、トニー賞およびアカデミー賞ノミネートの渡辺(王様役)、トニー賞受賞のルーシー・アン・マイルズ(第一夫人チャン王妃役)のチームに、今回、大沢がクララホム首相役で加わる。

大沢は1995年蜷川幸雄のシェイクスピア作品で、イギリスにて舞台デビュー。2008年・2010年共に記録的な動員数を残した人気ミュージカル「ファントム」以来、待望の舞台出演が今回の「The King and I」ロンドン公演になる



☆渡辺謙 コメント

質問:大沢たかおさんとの初共演の意気込みを。

渡辺:仕事は初めてですが、トレーナーが同じで話は聞いていたので、ある種の交流はありました。最初のNY公演の時に、日本でいい俳優はいないのか?と言われていたタイミングで大沢君が観に来てくれて、演出家が「彼はどうだろう?」という話になり、オーディションなども行ったのですが、2016年の時はスケジュールが合わず実現できませんでした。僕よりミュージカル経験は豊富だし、「日本の俳優はこれくらいのポテンシャルがあるんだ」ということを証明するいい機会になると思いますし、大沢君のある種の勇気と、こういった機会を作ってくれたロンドンのプロデューサーにも感謝したいと思います。日本の俳優同志として一緒にウエストエンドに立てるというのは、NYに一人で行くよりも誇らしい気持ちで行けるなという気がしています。

質問:お互いの印象は?

渡辺:深く知ったのは、娘と一緒に出ていたミュージカル「ファントム」で初めて舞台で観たのですが、それまでのイメージと全く変わらない誠実な芝居をされるし、舞台に立たれる方だなという印象でした。それぞれの人生や考えもあるので海外でやるのが偉いとは思わないですが、自分を白紙に戻して何ができるのかを試すチャンスいい機会になるし、日本の仕事にもフィードバックしてくると思うので、キャリアも実力もあるし俳優として色んなチャレンジをしてほしいと思います。

質問:大沢さんへのアドバイスを。

渡辺:セリフとして舞台で表現できるための英語なので全く一からやり直すくらいの分量になると思います。出来る限りの準備をしていっても結構バタバタすると思います。自分が納得できるところまでやってきてほしいと思います。僕自身も1年半くらい空いているので、1幕通して読むと結構意気が上がるし、セリフを言うために呼吸をするだけで結構体力が必要になりますので、準備をしているところです。

質問:今回の公演への意気込みを。

渡辺:前回はNYで144ステージやったけど一からやるのは変わらないと思います。今日一日何ができるかをやり続けることには変わりなく、それが楽しみでもある。別なものを新たに作り上げる機会をもらったので、新鮮じゃないとだめだと思うので、どれくらいフレッシュに稽古に入れるか、どこまで100%でやり切れるかを準備し、日々の生活を送りたいと思います。


☆大沢たかお コメント

質問:お互いの印象は?

大沢:僕はNYに追いかけて観に行くくらいのイチファンなので、尊敬以外の何物でもないです。若い人たちがもっと頑張らなければいけないところを謙さんが一人で戦っているのを見ると言葉もないですし、どれだけサポートができるのかと考えさせてくれる素晴らしい先輩です。初対面でご挨拶した時に、紙に書いた電話番号を渡されて、「海外いつ来るの?来るとき絶対電話してね」って言われたのを覚えています。そういったことをそれまで言われたことがなく人生初めて声をかけて頂いて、改めて海外での活動について考えるようになりました。

質問:「王様と私」を観た感想は?

大沢:言葉失うくらいに素晴らしく、その後も当日券を買って観るほど感動しました。エネルギーやスピード感、楽曲や物語の素晴らしさ、人とのコミュニケーションや、生きること死ぬこと国を守ることという色んなメッセージが詰まった素晴らしい作品だと思いました。

質問:今回の公演への意気込みを。

大沢:初めてNYで観た時は本当のただの客として観ていて、まさか自分が出ると思っていなかったので、そこから公演へ向けて調整していくのが大変ですが、今回改めて声をかけて頂いて、言い訳ができない状況になっているので潔い気持ちで挑めると思っています。5月頭からのリハーサルに向けて準備は始めていますがなかなか思うようにいかないですし、通訳も入らず、その中でどれだけ挑戦できるのか、今はドキドキの方が強いです。

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