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姿消した認知症男性の“想い”、保護した警察官も理由知り協力。

姿消した認知症男性の“想い”、保護した警察官も理由知り協力。
母の日の前日、米国で認知症を患った男性が家から姿を消し、行方が分からなくなる事件があった。幸い妻からの通報を受け、捜索にあたった警察官2人が間もなく男性を見つけて保護。ところが2人の警察官は、署に「すぐに家へ連れて行く」と伝えたにも関わらず、あえてしばらく男性の希望に沿って行動して、送り届けたそうだ。その理由は、男性が2人に話した強い意志に心を動かされたからだという。



米放送局FOX系列KLRT-TVやCBSなどによると、この話の主人公は、3年前から認知症を患っているアーカンソー州リトルロックに住む83歳のメルビン・アムラインさん。5月10日土曜日、86歳の妻ドリスさんが、いつもガレージに座って外を眺めているはずの彼がいないことに気が付いた。すぐに車で近所を周って探したものの、夫の姿は見つからず、彼女は娘などに連絡して相談し、警察に捜索をお願いする連絡を入れたそうだ。

そこで「ときどき認知症の人の捜索依頼を受けている」という地元警察も、警察官数人を出動させてメルビンさんの捜索を開始。間もなく2人の警察官が、家から2マイル(約3.2キロ)離れた本屋の駐車場にいた彼を見つけた。自宅の住所は言えなかったものの、名前を呼ばれるとしっかり返事をしたという彼。ところが、警察官2人が家に連れて行くからと車に乗せようとすると、頑なに「家に帰ろうとしない」態度を見せたという。

困った警察官たちに対し、「明日は母の日」と話し出したというメルビンさん。彼は初めての子どもが生まれてから、母の日には妻へ花束を買い続けていたそうで、多少の記憶は無くなったとしても、昔から続けていた妻に対する感謝の習慣は忘れていなかったようだ。そんな事情を聞いた警察官たちは、すぐに家へ送り届けなくてはいけなかったはずが、「迷いなく」買い物の付き添いを決意。署には発見の連絡と共に「すぐに送り届ける」と伝えながら、彼が欲しがった「切り花」を求めて一緒に2つの店を周り、所持金が足りないと分かると「そっと店員に不足分を渡し」、花束を買ったという。

そして2人の警察官に連れられ、バラの花束を持ったメルビンさんは無事帰宅。玄関で花束を渡されたドリスさんは、外に出て行った夫の気持ちを知ってとても感動し、「ありがとう」の言葉を繰り返したそうだ。

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