7月22日午前、通勤ラッシュで混み合う京浜東北線JR南浦和駅のホームで、30代の女性が電車とホームの間に挟まれる事故があった。駅員と乗客が協力し合って車体を押して間隔を広げ、転落した女性は無事救出されたのだが、この一件は中国でも報じられ、多くの中国人から称賛の声が上がっている。

事故があったのは22日午前9時13分ごろ。電車から降りようとした女性が車両とホームの隙間に転落し、腰のあたりまで挟まってしまった。この状況に、駅員と周りにいた乗客は力を合わせ、32トンもある車体を押して隙間を広げる救出活動を展開。結果、女性は大きなけがもなく引き上げられた。そして、一部始終を見守っていた人々からは拍手が起きたという。

この一件は日本のメディアを経由して中国にも伝わり、多くのメディアが紹介。事の次第を伝えるとともに、日本人の団結心を称えた。ネットユーザーも同じ気持ちであるようで、ニュースのコメント欄には「感動した！」「すごいな日本人の団結心は！」「人と人が助け合うって素晴らしい」などと称賛発言が相次いだ。

中には単なる美談では済まさず、「日本人は恐ろしい民族だ」「こういう団結心は（中国からすれば）やっかいである」などと、うがった見方をする人もいるが、概ね好印象を与えている様子。また、「中国で同様の事故が起きたらどうなるか。想像するだけでも恐ろしい」「我が国なら笑われて終わりだろ」と、自虐的なコメントも多かった。