また、週間売上12.1万部は、2月10日付けで西尾維新/(イラスト)VOFAN「終物語中」(講談社)が記録した9.0万部を上回る、2014年文芸小説トップを記録している。
本作は村上春樹にとって9年ぶりとなる短編集で、先に「文藝春秋」「MONKEY」で発表された5編と、書き下ろしの表題作を含む全6編を収録。これまでの作品同様、本作も発売が発表されるや大きな話題となり、発売前重版が決定するほどの人気ぶりとなった。
発売当日には発売記念のカウントダウンイベントが行われ大きな話題に。ほかにも作品の舞台を訪ね歩く「さんぽイベント」や読書会などの催しが行われ、各書店では開店時間を繰り上げての早朝販売や店外販売、駅構内展開など、大々的な販売展開が行われた。
発売が決定するたびに社会現象を巻き起こしている村上作品。今作でも今年上半期の起爆剤となるようなビックヒットを期待したいところだ。