また、本屋大賞受賞後の1位、2位独占は、昨年の「海賊とよばれた男」上下巻に続き2作目。さらに受賞直後の週での1位、2位は本作が初となる。
「村上海賊の娘」は、戦国時代に瀬戸内海で圧倒的な強さを誇った海賊「村上水軍」がテーマの長編歴史小説。海賊王と呼ばれる水軍のトップを父に持つ娘・景が、一族の存亡をかけて戦う姿が描かれている。
大賞発表直後から多くのメディアがこれを伝え、中でも当日のニュース番組「ニュースウオッチ9」(NHK総合)には著者が生出演し大きな話題を呼んだ。またこの受賞を受け、村上水軍の地元・愛媛県今治市では、村上水軍博物館や本拠地の能島が賑わいを見せているという。ここ数年、大賞作品は大ブレイクを果たしているが、本作も今後大きなセールスを記録しそうだ。
なお、今回の関連作品では、同賞2位を獲得した木皿泉「昨夜のカレー、明日のパン」(河出書房新社)も大幅に順位を伸ばし、先週100位圏外から78位にランクイン。初のTOP100入りを果たした。