ことの発端は12月9日に微博(中国版ツイッター)に投稿されたとある写真。“行者三毛網事”と名乗るユーザーが投稿したその写真には銅像の一部である“カゴ”に向かって用を足している子どもと、その親と思われる人物が写しだされており、「銅像が彼らの便器になってしまった。文明の二文字を知っているのか?」と嘆くようなコメントが記されていた。
この投稿を受け、地元メディアも調査を開始。すると、現場(湖南省長沙市の歩行者天国)の銅像のカゴには翌日の午前になっても排泄物が残されており、悪臭が漂っていたという。
歩行者天国の清掃員は「ここではよくあること。子どもはここで大便し、市民はゴミを捨てていったりします」と話し、「自分はすでに感覚がマヒしてしまった」と自虐的なコメントも発している。実際、この写真が撮影された12月9日、同様に大便をした子どもがほかにもいたらしく、そのときは親がきちんと紙で包んで持ち去ったのだそうだ。
こうした話題が持ち上がると、いつもネットユーザーから批判意見が噴出するのはもちろんだが、一方で“擁護派”が中国の「公衆便所の少なさ」を問題視し、子どもらを庇うようなコメントを出すこともしばしば。しかし、今回はその点に関してもきちんと報じられており、歩行者天国やこの界隈のビル内に公衆便所が複数設置されていることも判明している。そのため、こうした問題が多発する背景には、一部の中国人の衛生観念の欠如、子どもに我慢を教えようとしない教育方法に根本的な問題があるものと思われる。